藤井正弘の血統トピック

海外遠征含む種牡馬リーディング集計の見直しを

[ 2023年9月6日 05:30 ]

 秋競馬の開幕で各種種牡馬リーディング争いも佳境を迎える。

 4日現在、総合リーディング首位は獲得賞金30億2036万円のロードカナロア。先週はアスクワンタイムが小倉2歳Sを制し、2位ドゥラメンテに約4億4400万円の差をつけた。1着賞金5億円のジャパンC、有馬記念が控えているだけにセーフティーリードとはいえないが、万年2位返上の大チャンスだろう。

 2歳リーディングは大混戦。暫定トップは札幌2歳Sでもパワーホールが2着を確保した新種牡馬スワーヴリチャードで、獲得賞金は1億3439万2000円。以下ロードカナロア、モーニン、モーリス、ヘニーヒューズ、ダノンレジェンドまでが既に獲得賞金1億円を突破している。当分は週替わりでランキングの変動が続きそうだ。

 ブルードメアサイヤー部門は獲得賞金32億1058万円のディープインパクトと31億7740万3000円のキングカメハメハのマッチレース。前者が小倉2歳Sで“ワンツー”を決めれば、後者はノッキングポイントが新潟記念に優勝と、先週もパンチの応酬。ちなみに海外の獲得賞金を含む「国内調教馬リーディング」では、ウシュバテソーロのドバイワールドCが加算されるキングカメハメハが逆転する。同様に総合リーディングもパンサラッサのサウジCを算入すれば、ロードカナロアの独走となる。海外遠征での外貨獲得が恒常化した現在、種牡馬リーディング集計の基準を見直す必要があるかもしれない。 (サラブレッド血統センター)

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