藤井正弘の血統トピック

【フェブラリーS】シャールズスパイト 親日派父&Sキャットで一発

[ 2023年2月15日 05:30 ]

 今回のフェブラリーSには国際競走となった07年以来初めて外国調教馬が参戦する。カナダの殿堂トレーナー、ロジャー・アトフィールド調教師が手掛ける牡6歳馬シャールズスパイト。北米5勝のG1マイラーである。

 シャールズスパイトは母のパーフェクトシャールが芝11ハロン(約2200メートル)のBCフィリー&メアターフ、祖母のレディーシャールが芝10ハロン(約2000メートル)のフラワーボウルH勝ち馬。母の半兄にもG1・2勝のシェークスピアがいる米芝G1牝系の出身で、自身も昨年、芝G1メーカーズマークマイルを制し、BCマイルで2着となった。普通なら安田記念がターゲットになりそうな血統であり戦歴なのだが、あえて北米で2戦未勝利のダートに狙いを定めた来日には、相応の成算があるということだろう。

 シャールズスパイトの父スペイツタウンは米国供用ながら高松宮記念勝ちのモズスーパーフレアのほか、ダートグレード勝ち馬を3頭出している親日派サイヤー。この父の母の父ストームキャットは、当欄でも毎年のように書いてきたフェブラリーSの最重要血脈であると同時に、母の父として05年優勝馬メイショウボーラー、母の父の父として20年優勝馬モズアスコットと、芝G1級のコンバートをアシストした実績がある。最上位のプレレーティング(116)にものをいわせる可能性も見込んでおきたい。(サラブレッド血統センター)

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