藤井正弘の血統トピック

【チャンピオンC】シャマル 王道×サンデーでスタミナ担保

[ 2022年11月30日 05:30 ]

 ジャパンCダートとして行われた時代を含むチャンピオンズCの最多勝(3勝)サイヤーはゴールドアリュール(09年エスポワールシチー、17年ゴールドドリーム、19年クリソベリル)とキングカメハメハ(13年ベルシャザール、14年ホッコータルマエ、20年チュウワウィザード)。今年はそれぞれに直子だけでなく、後継種牡馬の産駒のエントリーがある。絶対王者テーオーケインズの連覇を阻止すべく、日本産ダートサイヤーのツートップが次世代を巻き込む包囲網を張った形だ。

 マイルCS南部杯3着のシャマルは、ゴールドアリュール後継のスマートファルコン産駒。マイル王カフェファラオに迫った前走はデビュー以来、初のマイル戦だった。今回はさらに200メートルの延長がどうかだが、血統的にはむしろプラスに作用する可能性もある。

 スマートファルコンは東京大賞典、帝王賞、JBCクラシックなどダートグレード19勝、大井2000メートル2分0秒4、川崎2100メートル2分10秒7の大レコードを樹立した名馬。この父の実績だけでもスタミナの担保としては十分だが、加えてこの馬は祖母の父ダンスインザダークを経由したサンデーサイレンス3×4のインブリードを内蔵する。これは、同じ父の産駒オーヴェルニュ(祖母の父フジキセキ)と同交配。スプリンターの先入観は捨ててかかりたい。(サラブレッド血統センター)

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