藤井正弘の血統トピック

【新種牡馬紹介(4)】2000メートル超で真価デンエン

[ 2011年8月10日 06:00 ]

 ◆アサクサデンエン 1999年生 栗毛 英国産  日・UAE・香港で31戦8勝 主な勝ち鞍は安田記念、京王杯スプリングC 2歳産駒48頭。

 6歳で本格化した遅咲きのマイラーで、重賞2勝を挙げた東京コースではスペシャリスト的な強さを誇った。父はジャパンC、ドバイワールドCなどを制した国際招待競走の鬼。母は芝2700メートルの仏G2(ポモーヌ賞)ウイナーだから、8歳違いの半弟ヴィクトワールピサを持ち出すまでもなく、本来は2000メートル超級で真価発揮の血統といえる。2歳競馬では不振でも3歳春以降に巻き返しの可能性を見込んでおきたい。

 ◆オレハマッテルゼ 2000年生 栗毛 早来産 38戦9勝 主な勝ち鞍は高松宮記念、京王杯スプリングC 2歳産駒86頭。

 こちらも6歳にしての重賞初制覇をG1で飾った晩成型スプリンター。未勝利を2000メートルで勝ち、以後、クラスが上がるごとに短距離にシフトしていった。海外ではディヴァインライトに続いてハットトリックがGウイナーを出し、日本ではデュランダルがクラシックサイヤーとなったように、快足型のサンデーサイレンス後継は種牡馬としての意外性と長打力を秘めている。ちなみに母は名牝エアグルーヴの半姉。(サラブレッド血統センター)

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