藤井正弘の血統トピック

「SS+BT」強力な遺伝力エスポワール 芝10F級でも砂でも期待大リターン

[ 2017年8月16日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 エスポワールシチー】2005年生まれ 栗毛 門別産 父ゴールドアリュール、母エミネントシチー(母の父ブライアンズタイム)中央、地方、海外で40戦17勝 主な勝ち鞍はJCダート、フェブラリーS、JBCスプリント、かしわ記念3回、マイルチャンピオンシップ南部杯3回 2歳産駒59頭。

 G1級9勝を含むグレード12勝を挙げたダートのマイル王。4歳時から8歳時まで正味5年にわたってダートグレード戦線の主役を張ったように、スピード能力に加えて心身両面のタフさも一級品だった。今年2月に急死した父ゴールドアリュールは“モンスターサイヤー”サンデーサイレンスに潜在していたダート適性を一子相伝的に継承した名馬。母の父ブライアンズタイムの本馬は平成2大種牡馬の強力タッグの成果ということになるわけで、ダートサイヤーとしての遺伝力には血統の裏付けがある。

 【新種牡馬紹介 ストロングリターン】2006年生まれ 鹿毛 千歳産 父シンボリクリスエス、母コートアウト(母の父スマートストライク)中央で21戦7勝 主な勝ち鞍は安田記念、京王杯スプリングC 2歳産駒62頭。

 東京芝1600メートル1分31秒3のレコードホルダー。前年2着の雪辱を果たした6歳時の安田記念のタイムは当時の日本レコードでもあった。こちらはロベルト父系の裏技ともいえる芝マイル部門の大物。母の父が芝ダート兼用の北米チャンピオンサイヤーで、恐らく種牡馬としての間口は広い。2000メートル級でもダートでも上級馬を出せる。(サラブレッド血統センター)

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