伊藤聡子氏 企業ウェブ試験替え玉事件、関西電力社員の男逮捕に「供述に今どきさを感じる」

[ 2022年11月23日 12:32 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 フリーキャスターの伊藤聡子氏が23日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。企業の採用試験で志願者が自宅などで受けるウェブテストを代行受験したとして、警視庁が私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、関西電力社員の男(28)を逮捕し、受験を依頼した大学4年の女子学生(22)=東京都=を書類送検したことに言及した。

 採用試験のウェブテストで代行者や依頼者を立件したのは全国初。警視庁によると、男は1月以降、交流サイト(SNS)を通じて依頼を受けた計約300人から、受験用IDやパスワードを教えてもらうなどして延べ約千社のテストを代行受験。1科目2000円程度で請け負い、計約400万円の報酬を得たとみられる。男は「約4年前から4000件ぐらい代行した。初めは小遣い目的だったが、学生から感謝され、やりがいを持っていた。学生や企業に悪いことをし反省している」と供述している。

 伊藤氏は「言語道断なことではあるんですけど、逮捕された会社員の供述に今どきさを感じったっていうんですかね。“すごくやっていてやりがいを感じた。感謝されていることがすごくうれしかった”。会社に携わっていると、今どきの若い人が本当にいい会社に勤めようが、3年、4年でやめていくと。その理由をいうのが、やりがいを感じられないとか、自分しかできないことをやりたいとか、そういうことがすごく多くて。やっぱりこういう世代なんだな」と自身の受け止めを述べた。

 そして、「昔は、私の世代の20代なんてまだ勉強で、いろんな経験をしながら学んでいく時だって思っていたんですけど、今はそういうことが感じられないと、争奪戦の中で人が取られていくってことがある」と言い、「まさにこういう人たちをどうやって充足させるのかっていうのも1つの社会課題だなと、この供述で感じてしまいました」と話した。

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2022年11月23日のニュース