藤井貴彦アナ 宮城・女川町の復興にしみじみ「みんなが遊びに来られる街を目指している気が」

[ 2022年3月10日 19:08 ]

日本テレビの藤井貴彦アナウンサー
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 日本テレビ藤井貴彦アナウンサー(50)が10日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)に、宮城県女川町から中継で出演した。

 明日11日で東日本大震災発生から11年を迎えるのを前に、現地入りした。夕暮れ前の穏やかな凪の太平洋をバックに、「穏やかな海が広がっています。2011年3月11日、この海は姿を変え、日常を奪いました。東日本大震災で亡くなった方は、1万5900人。今も2523人の方の行方が分かっていません」と話した。

 「去年は新型コロナウイルスの影響で来ることはできなかったんですが、今年は最少人数で被災地からお伝えします」と報告。震災遺構に指定されている、津波で横倒しになった旧女川交番を訪れつつ、山を切り崩した高台に作られた新たな住宅地など街の様子を伝えた。「女川町は海とともに生きてきたからこそ、きれいな海を遮るような巨大な防潮堤は作りませんでした。女川町ならではの町づくりを行ってきたといいます」と説明。「あの日から11年。現在の復興の街とともに、震災遺構の交番は、メッセージを強く、強く、伝え続けています」と淡々とした口調で伝えた。

 藤井アナはその後、同町に復興の象徴として、新たにできた商業施設「シーパルピア女川」に移動。「地元の人と観光客が交流を深めて欲しい」という思いを込めて作られた、海鮮丼やクラフトビールの飲食店や、仙台から半年前に戻って飲食店を開いた男性などを紹介した。

 近くにはスケートボード場もあり、藤井アナはスケボーに興じる少年たちも取材したという。「『3・11のことは正直言って、私たちには分からないけど、とにかくスケボーしに来てよ』という話をしていました」と報告。「震災から復興する街というだけでなく、みんながこれからも遊びに来ることができる街を女川町は目指しているような気がします」と感想を語った。明日11日は福島県から中継する予定という。

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2022年3月10日のニュース