広瀬陽子氏 プーチン氏の目的が“変わってきている”「当初はウクライナの非武装化と中立化。今は…」

[ 2022年3月10日 17:12 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 ロシア政治を研究し、政府の国家安全保障局顧問(2018~20年)などを歴任した慶大総合政策学部教授の広瀬陽子氏が10日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、ロシア軍のウクライナへの攻撃について言及した。

 MCのフリーアナウンサー石井亮次から「この戦争が収まるにはこういうシナリオがあるぞっていうのはございますか?」と問われた広瀬氏は「そこが非常に難しいところで、プーチン大統領がこの戦争を始めたわけですが、プーチン大統領ご本人の目的というのもこの戦争の途中で変わってきてしまっていると思うんですね」と回答。「当初はウクライナの非武装化と中立化という所だったと思うんですけども、今はウクライナの後ろのNATO、アメリカを見ているというような状況がある」と分析した。

 その上で「そうなってきますと、もっと大規模なところまで考えている可能性がありまして。今プーチン大統領が何を考えているのかそこが判明しないと落とし所も読めないところではあります。しかしですね、仮に軍事的にロシアが勝利したとしても今これだけ国際社会がロシアに怒り、最高レベルの経済制裁を科している状態で、今後ロシアが国際的に勝利し、国際的にプレステージを保ったまま国家を継続していくというのは、もう不可能なことだと思います。そういう意味では、現行のプーチン政権がこのまま長期的に伸びるというのは極めて低いのではないのかなと思います」と自身の考えを述べた。

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2022年3月10日のニュース