森永卓郎教授 病院や学校も標的のロシア軍侵攻を強く非難「戦争じゃなくてテロなんじゃ」

[ 2022年3月10日 16:56 ]

経済アナリストの森永卓郎氏
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 独協大教授で経済アナリストの森永卓郎氏(64)が10日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、ウクライナに軍事侵攻しているロシアの行動を非難した。

 番組では、スロバキアまで1人で1000キロ以上避難した11歳の少年や、首都キエフの防空壕で「アナと雪の女王」の楽曲を歌う7歳少女の姿がSNSで拡散されるなど、戦火に負けない子供たちを紹介。一方で、チェルノブイリ原発がロシア軍に制圧されたり、東部マリウポリでは小児病院が攻撃を受けほぼ廃墟状態になるなど、ロシア軍のなりふり構わぬ侵攻ぶりを伝えた。

 ホラン千秋が「私たちの常識ではなかなか通じない部分があるな、というのがロシアの理論という気がします」と疑問を呈すると、森永氏は「もともとロシアは、軍に対する攻撃はするけど、市民に対する攻撃はしないんだと言ってきた」とロシア側の言い分を紹介。しかし、「それを学校とか病院まで破壊して、子供たちも含めて攻撃の対象にするのは、今回のこれは戦争じゃなくてテロなんじゃないかという気がして仕方がない」と、現実との矛盾を強い言葉で批判した。

 ロシア軍による原発への攻撃に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「核テロだ」と非難。森永氏も「ゼレンスキー大統領も『テロとして認めてくれ』と言っているんですけど、私は世界がそういうふうに認識を変えれば、状況がまた一つ変わると思う」と、国際世論が声を上げることの大切さを訴えた。

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2022年3月10日のニュース