橋下徹氏 ウクライナ大統領に「18歳から60歳までの国外退去認めないのは違う」「国民の選択認めて」

[ 2022年2月28日 10:57 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が28日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアのウクライナへの軍事侵攻について言及した。

 ウクライナに侵攻したロシア軍は27日、首都キエフ西側に部隊を集結して封鎖を維持、攻防戦が続いている。ロシア部隊は、第2の都市、東部ハリコフにも侵入。一時市街戦になったが、ウクライナ側は撃退したとしている。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ベラルーシとの国境でロシアと停戦交渉を実施することで合意したと発表。交渉に前提条件は付けないとした。ロシア側は、交渉はベラルーシ南東部ゴメリ州で行うとしている。

 MCの谷原章介に「停戦を成り立たせるポイントはどこだと思いますか?」と聞かれ、橋下氏は「まず国として絶対に譲れない部分というのは絶対にあるんですよね。これはわれわれも太平洋戦争に負けた時にも、ここは譲れないというところで連合国と話をしたわけであって、この絶対に譲れない部分は譲れません。ただ繰り返しになりますけれど、この政治的な紛争というのは政治的な妥結で解決するしかないので、これはウクライナの譲歩というよりもNATO側の方が一定の譲歩が必要になってくる」と自身の考えを述べた。

 そして「それと同時に、僕はゼレンスキー大統領の、今、戦争指導者として命を懸けてやっているので外部から僕が言うことではないのかも分からないけど、やっぱり僕が納得できないのは、国を守るのは戦闘員ですよ。自ら国を守りたいという戦闘員が国を守るべきであって、18歳から60歳までの一般市民、戦闘員でない者の国外退去を認めないのは僕は違うと思う」と言い、「国を守りたい者がしっかり守る、でも逃げたい人の逃げる自由というものも守るのが、これが西側諸国の価値観だと思います。ただ、今、ウクライナはそうは言ってられないのかも分からないですけれども、戦闘員と非戦闘員と区分けしないと本当に虐殺につながってしまうので、ここは政治指導者として何とかそこは指揮命令してもらいたいですね」と話した。

 さらに谷原が「18歳から60歳まで予備役投入。逃げることを認めないで全員で戦うという姿勢を示されました。元政治家としていかがでしょうか?」と聞かれ、「僕はそれは絶対にあってはならないと思います。西側諸国の政治家としてはやってはならない」とし、「僕はその時の政治権力を見て、こんな政治家のために命を懸けたくないと思えば、子供の命を守りたいので脱出ということもあるかも分かりません。それは国民の選択というものを認めないといけない。ただ本当に戦うとなれば、僕も家族を守るために、それはこの年になればどうか分りませんけれども戦闘員になるって道を選ぶかも分からないし、そこの選択を与えるとというのは絶対に必要です。政治権力が国の中に国民をとどめて全員戦えっていうのは前近代的だと思います。国を守るって言うんだったら志願して戦闘員になって、その人たちが必死になって政治家と戦うってことだと僕は思います」と話した。

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2022年2月28日のニュース