ウクライナ出身の政治学者グレンコ氏 停戦交渉「プーチンは条件飲まなければ殺戮になると脅しを…」

[ 2022年2月28日 10:22 ]

フジテレビ社屋
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 ウクライナ出身の政治学者、グレンコ・アンドリー氏が28日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアのウクライナへの軍事侵攻について言及した。

 ウクライナに侵攻したロシア軍は27日、首都キエフ西側に部隊を集結して封鎖を維持、攻防戦が続いている。ロシア部隊は、第2の都市、東部ハリコフにも侵入。一時市街戦になったが、ウクライナ側は撃退したとしている。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ベラルーシとの国境でロシアと停戦交渉を実施することで合意したと発表。交渉に前提条件は付けないとした。ロシア側は、交渉はベラルーシ南東部ゴメリ州で行うとしている。

 MCの谷原章介に「停戦のポイントはどこになると思いますか?」と聞かれたアンドリー氏は「おそらくプーチンが、ウクライナのNATO加盟をしないという約束と非軍事化ということを強く要求すると思います。なのでこの停戦交渉が行われる時に、ウクライナの代表団は毅然とした姿勢を保つことが非常に大事」と指摘。そして「結局、プーチンは条件を飲まなければさらに多くの殺戮(さつりく)になるんだという脅しをしてくる。その脅しに、代表団もプロとはいえ人間なので、これ以上の殺戮はやめたいと思ってうっかり譲歩してしまう可能性はある。なので、ここで停戦に向けて多少の譲歩なら、細かいところはあり得るんだけれども根本的な外交的な路線、つまりNATO加盟とか非軍事化、特に非軍事化は一番だめなので、そこは絶対に代表団が守り切る一線にならなければならない」と話した。

 その上で「ゼレンスキー大統領自身は行かないと思います。さすがに危ないので。首脳の交渉は中立国で行われることになると思います。ウクライナはベラルーシなど危ない所に、自分たちの大統領を行かせないと思う。それが正しいと思う」とした。

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2022年2月28日のニュース