ASKA容疑者 また覚せい剤で逮捕…奇行連発 容疑否認も

[ 2016年11月29日 05:30 ]

午後6時53分、自家用車で外出しようとするASKA容疑者
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 覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで、歌手のASKA(本名宮崎重明)容疑者(58)が28日、警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された。2014年9月、同法違反などの罪で有罪判決が確定し、現在は執行猶予中だった。テレビで「逮捕する方針」との速報が伝えられると、立て続けにブログを4度更新し潔白を主張。渦中の人物がブログで、報道に何度も反論する異例の展開をたどった。

 裁判官を前に更生を誓ってから2年2カ月。執行猶予中のASKA容疑者が再び逮捕された。同容疑者は調べに対し「私の尿から覚醒剤が検出されたということで逮捕されましたが、事実に反します」と容疑を否認している。

 テレビで「逮捕する方針」の速報が流れたのは、この日午後2時半ごろ。直後から同容疑者は4度にわたってブログを更新し、潔白を主張した。同6時半ごろには大勢の報道陣が詰めかける中、タクシーで外出先から帰宅。同7時前に車の後部座席に乗って外に出ようとしたが、報道陣に取り囲まれ出発できず自宅に再び戻った。

 同8時20分、今度は捜査員とともに自宅を出て警察車両に乗り込み、同9時すぎに警視庁本部に入り逮捕された。東京湾岸署に身柄を移され、今後は覚醒剤の入手経路や使用した経緯について調べを受ける。

 組対5課によると、ASKA容疑者は11月中旬ごろから25日までの間に、東京都内またはその周辺で覚醒剤若干量を使用した疑いが持たれている。

 25日午後7時ごろ、「盗撮されているから確認してほしい」などと自ら110番。警察官が自宅を確認したが、盗撮の事実はなかった。当時は妻と2人で自宅にいた。意味不明な言動をしたため、任意の尿検査を要請すると「分かりました」と素直に応じたが、尿が微量だったため、検査キットによる鑑定は行わず科学捜査研究所に回された。この日、陽性反応が出たことから逮捕された。逮捕前日の27日にはブログで新曲発表を予告。高揚した様子を見せていた。

 この日はテレビの速報の約30分後の午後3時ごろ、「はいはい。みなさん。落ち着いて。」とブログを更新。続けて覚醒剤の陽性反応が出たという報道を否定。日本テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」がニュースを報じると、今度は「ミヤネ屋さんへ」と題し反論した。外出先でテレビを見ながら、ブログを更新していたとみられる。

 ASKA容疑者は14年5月、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、同年9月、同法違反などの罪で懲役3年、執行猶予4年の判決を受けた。裁判では「自分の意志だけでは(覚醒剤を)やめることができないと思っています」と話しており、その不安が現実のものになってしまった。

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2016年11月29日のニュース