テレ朝社長「モーニングショー」慶大暴行疑惑報道で謝罪「配慮に欠けた」

[ 2016年11月29日 15:08 ]

 テレビ朝日の角南源五社長が29日、都内の同局で定例会見を行い、10月20日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)で慶大「広告学研究会(広研)」の男子学生が女子学生に集団暴行事件の報道に関して「配慮に欠けるもので深くお詫びします」と陳謝した。

 問題について質問を受けた角南社長は「放送内容に客観性に欠ける部分があった。いずれも配慮に欠けるもので深くおわびします」と謝罪。「この問題につきましては、現在警察で捜査しているので、その中で私たちの報道はもっと丁寧にやるべきだったと思っております。BPOも審議入りするかどうかは討議していると聞いています」とコメント。長田広報局長も「男子学生側への取材内容のみ放送をしたことを含めて不十分であったと考えております。もっとその辺の丁寧にすべきだった」と補足した。

 番組では、集団暴行した疑いとして問題を取り上げた際、広研関係者への取材を中心にした報道として、事件当時に撮影されたとされる動画を見た人のコメントを紹介、被害にあった女子学生が知人にあてたLINEの内容を報じるなどした。同27日の同番組内で同局の宇賀なつみアナウンサー(30)が「その発言は慶応大広告学研究会関係者の所感のみを伝えたもので、客観性に欠けたものでした。これは女性のプライバシー保護の観点から適切ではありませんでした。いずれも女性に対する配慮に欠けるものでした。ここにお詫び申し上げます」と謝罪。羽鳥慎一アナウンサー(45)が「私たちの報道も女性にとってつらい気持ちにさせるものだという風に感じています」とおわびし、「私たちの報道も、もっと丁寧にするべきでした」と反省の弁を述べた。

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2016年11月29日のニュース