覚醒剤事件50歳以上の再犯率は83・1%

[ 2016年11月29日 09:00 ]

ASKA容疑者 覚せい剤で逮捕

午後6時53分、自家用車で外出しようとするASKA容疑者
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 今年、薬物事件で逮捕された著名人は、プロ野球の清原和博元選手(49)や元俳優の高知東生氏(51)、元女優の高樹沙耶被告(53)、女優酒井法子(45)の元夫で無職の高相祐一容疑者(48)ら40代以上が目立った。

 警察庁の薬物銃器対策課によると、昨年の覚醒剤事件の検挙者数は1万1022人。長期的にみると全体的に減少傾向にある中、40代は2011年と比べて306人増の3779人、50歳以上では431人増の2324人。20代が同比771人減の1417人、30代が732人減の3383人と大幅に減少しているのとは対照的だ。

 覚醒剤は依存性が強く他の薬物に比べても再犯率が高い。昨年の再犯者数は7147人で、再犯率は前年比0・3ポイント増の64・8%。07年以降、9年連続で増加している。

 年齢別では、20代が36・0%、30代は57・9%、40代は72・2%で、年齢とともに高くなる。ASKA容疑者が含まれる50歳以上は83・1%に上り、中高年に広がる薬物汚染の実態と依存性の強さが浮き彫りになった。

 これまでも芸能界では、覚醒剤事件で俳優やタレントが複数回逮捕された。薬物事件で3度の逮捕歴がある元タレントの田代まさし氏(60)はリハビリ中で、講演などで再犯防止の難しさなど実体験を語っている。

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2016年11月29日のニュース