親友・菊五郎明かした 希実子夫人は「ポロポロ泣いていた」

[ 2013年2月5日 08:48 ]

弔問後、報道陣の取材に応える尾上菊五郎

市川団十郎さん死去

 親友でライバルだった尾上菊五郎(70)は午前11時半すぎに夫人の富司純子(67)と弔問。60年以上の友人関係だっただけに「言葉が見つからない。役者が病気で入院しているような病院に行くのはイヤだったから見舞いには行かなかった」とショックの大きさを口にした。

 対面した遺体は「にっこりと笑っているようないい顔だった」といい、希実子夫人へ言葉を掛けると「ポロポロ泣いていた」と明かした。

 ともに歌舞伎を代表する大名跡。69年の団十郎さんの海老蔵襲名披露のときに大立ち回りを演じたほか、相手役、敵役、兄弟分など一緒の舞台でしのぎを削ってきた。毎年5月には互いの名跡が冠された「団菊祭五月大歌舞伎」を上演しており、昨年も大阪・松竹座の舞台にそろって上がった。功績について「理性がある人は荒事を務められない。ある種ばかばかしいことを、堂々と見事にやっていた」と称え「子供からいきなり大人になったような人。天真らんまんで、おおらかな人でした」としのんだ。

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2013年2月5日のニュース