宍戸錠自宅全焼 留守中出火で近隣延焼もケガ人なし

[ 2013年2月5日 06:00 ]

右手の家が宍戸錠宅(読者提供)

 4日午後6時すぎ、東京都世田谷区上祖師谷の俳優宍戸錠(79)宅から出火し、鉄骨2階建てが全焼した。

 警視庁成城署や東京消防庁によると、宍戸は一人暮らしで当時は外出中だった。出火に気付いた近隣住民が通報。周辺のアパートなど住宅3棟にも燃え移り、計約270平方メートルが焼けたが、いずれもケガ人はなかった。

 宍戸は昼頃から、都内で行われた録音技師・橋本文雄さんの「偲(しの)ぶ会」に女優の吉永小百合(67)らと出席し、消火活動中の午後7時45分ごろ帰宅。居合わせた近所の住民によると、全焼した自宅を見て混乱した様子だったという。火が消し止められた同8時半ごろ、消防隊員らに「お疲れさま」と声を掛けてその場を後にした。

 近くに住む男性は出火時の状況について「10メートルくらいの火柱が上がり、バリバリという音がして火の粉が飛んできた。警察から“避難してください”と言われた」と説明。近所の女性も「1階から上まで一気に燃え上がっていた。とても怖かった」と話した。現場は小田急線成城学園前駅の北約1・5キロの住宅街。

 宍戸は1962年に元女優でエッセイストの宍戸游子さんと結婚し、長男の宍戸開(46)も俳優として活動。游子さんが2010年4月に死去して以降は1人で暮らしていた。

 なぜ誰もいない家から出火したのか。成城署が出火原因を調べている。

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