いとこの松本幸四郎「130%力出し切って生き抜いた」

[ 2013年2月5日 06:00 ]

市川団十郎さん死去

 団十郎さんのいとこの松本幸四郎(70)は4日、東京・日生劇場で初日を迎えた「二月大歌舞伎」に出演し、松竹を通じ「成田屋の名跡、大病など、彼の人生は重圧と苦難の連続だったと思います。それらに真正面から立ち向かって闘い抜きました。立派でした」とコメントした。

 最後の共演は、昨年10月の祖父七代目幸四郎の追遠公演(新橋演舞場)。「勧進帳」の弁慶と富樫を、昼と夜の公演で団十郎さんと役替わりで務めた。当時のことを「祖父の追遠ができてよかったといとこ同士喜び合ったことが忘れられません」と振り返り、「歌舞伎俳優市川団十郎としては、これからますます完成されていったであろうし、また人間堀越夏雄としては、自分の人生を120%も130%も力を出し切って生き抜いたと思います」と悼んだ。

 この日は、右手首などを骨折した長男・市川染五郎(40)が舞台に復帰。口上で「染五郎も精進致し一生懸命歌舞伎の勉強を致す所存です。以前にも増してご指導ください」と述べた。

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2013年2月5日のニュース