勘三郎さんらしく、にぎやかに華やかに…ゆかりの浅草に別れ

[ 2012年12月27日 10:25 ]

葬儀に先立ち、中村勘三郎さんの遺骨とともに浅草を訪れた長男勘九郎(右)と次男七之助

 急性呼吸窮迫症候群のため5日に57歳で亡くなった中村勘三郎さんの葬儀・告別式が、27日正午から東京都中央区の築地本願寺で営まれる。葬儀に先立ち、長男の中村勘九郎(31)と次男・七之助(29)、好江夫人らは勘三郎さんの遺骨とともにゆかりの地を回り、最後の別れを告げた。

 勘三郎さんの遺骨は同日朝、東京都文京区の自宅を出発すると、江戸の芝居小屋を再現した「平成中村座」の跡地の浅草・隅田公園を訪問した。みこしとファン約700人が「中村屋!」と出迎えると、勘九郎ら家族は車を下りて人々の前へ。勘三郎さんらしい、祭りのようににぎやかな“最後の花道”に、勘九郎らは感無量の表情を浮かべた。

 その後、勘三郎さんが“こけら落としに出演したい”と病床で願った来年4月再開場の銀座・歌舞伎座などをめぐり、築地本願寺に到着した。

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