大腸がん完治の阪神・原口 医療施設訪問「良い姿を見せることが僕の使命の1つ」68万円も寄付

[ 2024年1月27日 17:30 ]

チャイルド・ケモ・ハウスを訪問し、子どもと交流する原口(左)(撮影・平嶋 理子) 
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 阪神の原口文仁内野手(31)が27日、小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子ども、若年成人と家族のための施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(神戸市中央区)を訪問し、昨季の安打数と打点(10安打、8打点×1万円)に応じた18万円、22年に若林忠志賞を受賞した際に贈呈された活動資金の一部の50万円を合わせた計68万円を寄付した。

 23日に、自身のX(旧ツイッター)で19年1月に判明した「ステージ3b」の大腸がんが「完治」したことを発表。原口は「手術から5年経って、本当にみなさんに良い報告ができた。そういう報告がメディアのみなさんを通して(子どもたちの)少しでも力になれたらという思いで頑張ってきた。すごくこの5年は大きいと感じています」と病気と闘う子どもたちやその家族への思いを口にした。

 コロナ下もあって同施設には5年ぶりの訪問。限られた時間ではあったが、子どもたちとふれ合い、逆に昨年のリーグ優勝を祝福してもらった。

 「コロナがなければ毎年、訪問したい気持ちはあったけど、子どもたちの体調が一番。少しでも病気を忘れて楽しめる時間を作れたらと思っていたんで、ふれ合うことができて良かった」

 19年1月に大腸がんが判明し手術するなどして乗り越えた原口は、同年オフに同施設を訪問しチャリティーグッズの収益に自身の寄付を加えた計100万円を贈呈。20年5月にはオンラインで行われたチャリティーイベントにも参加するなど交流を図ってきた。20年オフからは安打、打点数に応じた同施設への寄付を続け、昨年も33万円を寄付した。

 「1軍の舞台で結果を出して、皆さんに良い姿を見せることが僕の中の使命の1つ。皆さんに話題を届けて、活力になれるように一生懸命に取り組んでいきたい」。原口にしかできないこと、伝えられないことがある。 

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