阪神・木浪 遊撃ガチンコバトル上等! 岡田監督のレギュラー白紙発言に「当然です」 今季も小幡と勝負!

[ 2024年1月27日 05:15 ]

限定ユニホームを着用する阪神・木浪 (撮影・中辻 颯太)
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 阪神の木浪聖也内野手(29)が、2年連続の小幡との遊撃ガチンコバトルを歓迎した。岡田監督が「三遊間は分からへんよ」と定位置を確約しない発言をしたことを受け、「当然のこと」と話した。オフの間に磨いた身体コントロール術で好不調の波を小さくし、指揮官の信頼を勝ち取る。26日は兵庫県西宮市の球団事務所で行われた「ウル虎の夏2024」で着用するユニホーム発表会に出席した。

 木浪にすれば、荒波は望むところだった。岡田監督の「三遊間のレギュラーは分からへんよ」という発言を、平然と受け入れた。

 「(競争は)当然ですね。自分をレギュラーだと思っていませんし。(岡田監督が)それを改めて言ってくださった感じです」

 昨年と同様に、キャンプ、オープン戦、そしてシーズンに入っても、小幡との一騎打ちが待ち受けることが決まった。オールスターに出場し、「恐怖の8番」としてプロ5年目で初めて規定打席に到達し、ゴールデングラブ賞も受賞した昨年の活躍は白紙と宣告されても、そこで腐るような男ではない。

 「挑む気持ちは変わらない。さらに良くなるために、自主トレで追い込めましたし。全部攻めるという意識でやりたい」

 1月は、人気の野球ユーチューバー「ミノルマン」が主宰する野球施設で過ごした。最も注力したのが、「胸郭」の柔らかい動き。背骨と胸の可動域は、近年のスポーツ界の最重要ワードの一つで、スムーズな体の動きには不可欠とされる。

 「最初はできなかった動きが、やっているうちにできるようになって、これがこう動いたらこうなる、というのを分かりだした」

 この1カ月で身体コントロール術の極意を悟りつつある。これを野球に活用できれば、課題とする好不調の波の軽減も見えてくる。

 「(胸郭が)動かないよりは動いた方が絶対にいいと思うので。それはバッティングでも送球でも、いろいろ生きてくると思う」

 この日発表になった球団イベント「ウル虎の夏2024」は、7月19日からの広島3連戦と、26日からの中日3連戦で行われる。昨年の7月は、シーズン打率・267に対して、月間・190と苦しんだ。一年間安定した成績を残し、誰にも遊撃のポジションを渡さない。(倉世古 洋平)

 〇…今年の「ウル虎の夏」のユニホームは、天然芝を連想させる緑色だ。甲子園100周年を記念した色で、「100」と「∞(無限)」を掛け合わせた黄色のデザインが各所にあしらわれている。7月19~21日の広島3連戦と、同26~28日の中日3連戦(いずれも甲子園)で着用する。木浪は「緑色のユニホームは人生初。(故郷の)青森は森が多いので、その緑です」と故郷を感じながらプレーすることになりそうだ。

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