ソフトバンク・周東“熱男グラブ”で三塁つかむ! 超激戦区「やりたいかな」軽快守備も見せた

[ 2023年1月16日 05:00 ]

都城のPRキャラクター「ぼんちくん」と笑顔でポーズをとる周東(撮影・岡田 丈靖)
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 黒の熱男グラブでつかむは、あの位置だ――。ソフトバンク・周東佑京内野手(26)が15日、宮崎県都城市で川原田純平内野手(20)らと行っている合同自主トレを公開した。屋内施設で行った守備ノックでは、巨人に移籍した松田宣浩内野手(39)仕様で新調した新グラブで軽快な守備を披露した。内外野を守る快足ユーティリティー選手ではあるが、まず狙うはホットコーナーの定位置獲りだ。

 黒くて大きめの“熱男グラブ”で、鋭い打球も三塁のレギュラーもつかむ。屋内施設での守備ノック。都城で自主トレを公開した周東は、新たな相棒を手にホットコーナーへと走った。

 「去年サードはやったし、やりたいかな。試合に出られるように。出られるチャンスがあるならもっと練習しなきゃいけない位置」

 昨季は80試合出場で外野の全位置と二、三塁を守った。そのうちスタメン出場は三塁が最多の48で、中堅は19、右翼は4試合だった。「マキ(牧原大)さんがセンター一本とおっしゃっていた。マキさんほどの成績を残していない」。左翼はFA加入の近藤が大本命で、右翼手は柳田が基本。となると、視線は内野へいく。自身をユーティリティー選手と認識しつつ「内野から外野を守る方が、すんなりとできる」とまず三塁に照準を合わせた。

 球団は超大型補強に成功。どの位置も超激戦となった。周東を含めて三塁候補は栗原、アストゥディーヨ、リチャード、野村大、ガルビス、井上らと豊富。周東が激戦を勝ち抜くため、守備で強い味方になると思われるのは黒色新グラブだ。昨季、長年ホークスの三塁を守ってきた松田からもらったものを気に入り、型をそのままにさらにワイドに新調。球団マスコットのハニー・ホークと「UKYO 23」とピンク文字で刺しゅうした。

 「外野用ぐらい、めちゃくちゃでかい。打球が速いので反応だけでは追いつかない。少しでも投手を助けられるように」。今季に向けて内野用を2、外野用1種類の3種類のグラブを準備している。

 昨季は右肩手術後のリハビリを経て5月下旬の交流戦から1軍復帰。今季は、シーズン完走を狙う。「去年はケガで開幕にいなかった。最後も良くなかった。1年間、しっかりと戦いたい。どこを守るか自分では分からないが、優勝の中心に、いられるようにしたい」。首脳陣の起用方針にはどの位置であっても応えるが、周東の本音は、居心地の良かったホットコーナーとみる。(井上 満夫)

 《“足技”から練習開始》WBCメンバーに内定している周東は“足技”から自主トレを公開した。衣類を洗濯する罰ゲームをかけたサッカーのリフティング対決で練習開始。締めもソフトなシュートを繰り返していた。足のスペシャリストとして、19年のプレミア12では主に代走で7試合に出場。4盗塁で“盗塁王”、初制覇に貢献し昨年11月の強化試合にも招集された。正式発表を前に「求められているのは足だと思うので、代走でいって守る、そこを全うしたい」と話した。

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2023年1月16日のニュース