田中正義 日本ハム入団会見 プロ初勝利へ「心機一転、力になれるように一生懸命頑張っていきます」

[ 2023年1月16日 06:00 ]

稲葉GM(右)と笑顔で握手する田中正(撮影・沢田 明徳)
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 ソフトバンクにFA移籍した近藤健介外野手(29)の人的補償で日本ハムに加入した田中正義投手(28)が15日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で入団会見に臨んだ。右肩や右肘の故障の影響もあり、ソフトバンクの6年間では34試合に登板して0勝1敗、防御率4・25。背番号は26に決まり、プロ初勝利への並々ならぬ思いを口にした。 ひな壇に上がった田中正は会見の冒頭、今の心境を語るにふさわしい四文字熟語を2つ並べた。「心機一転、ファイターズの力になれるように一生懸命頑張っていきます」。新天地で迎えるシーズンへの決意もまた、分かりやすかった。

 「勝利したな、という一年にします」

 16年ドラフトで日本ハムを含む5球団が1位指名。長いドラフト史でも有数の脚光を浴びながら、ソフトバンク入団後は6年で未勝利という険しい道を歩んだ。そんな自分が選ばれたことが、やりがいをかき立てる。「凄く苦しんだ自分を高く評価していただいて、本当に光栄。この気持ちで、新球場でしっかり投げられるように頑張りたい」と語った。

 何より、まず1つ目の勝ち星を挙げたい。「4月中に達成できるように、という目標を掲げて自主トレをしていた」。開幕直前に右肩痛に襲われた昨季は後半戦での5試合、計5イニングの登板に過ぎなかったが、2安打6奪三振で四死球0と安定していた。年明けは元日から動き出し、「凄くいい感じに来ている。今年は自信がある」と好感触を得ている。

 オフになるとキャンプに好んで出かける自然好きで、海鮮料理が好き。そんな自己紹介をし、北海道は「僕には合っているのかなと思う」と笑みを浮かべた。うまくいかないことの連続だった6年間と決別し、力強く歩き出す。「試合でどんどん投げて、僕は抑えられるんだというのを示していきたい」。正義は勝つ。日本ハムで証明してみせる。

 ≪正義「先発をやらせていただきたい」≫会見中、稲葉篤紀GMが「ビッグボス(新庄監督)は“どこで投げたい?”と聞くと思う。もし聞かれたら?」と田中正に質問。「個人的には先発をやらせていただきたい」と答えを引き出し、「伝えておきます」と笑顔を見せた。かつてドラフト1位指名した右腕と縁がつながり「まだまだ彼はこんなものじゃない。もっともっと伸びていくだろう」と期待。キャンプは1軍スタートさせ、移籍決定からの慌ただしさも考慮して初日の紅白戦には登板させない方針を明かした。

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2023年1月16日のニュース