広島・新井監督「カープOBの方々に誇ってもらえるチームを」レジェンドからのエールに決意新た

[ 2022年12月4日 05:00 ]

広島OB会で山本浩二氏(右)、大野豊氏(左)らと談笑する新井監督 (撮影・奥 調)
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 広島・新井貴浩監督(45)が3日、広島市内のホテルで行われたOB会総会に出席し、並み居る球団OBを前に、来季は低い下馬評を覆すと決意表明した。山本浩二氏(76)と大野豊氏(67=本紙評論家)のレジェンドOBからは「新井野球」を体現することによる新たな歴史の構築への期待を受け、エールを送られた。

 新井監督の言葉は、並み居るレジェンドOBが見守る前でも、熱かった。OB会総会の冒頭に行われたあいさつ。約4分間に及んだスピーチで、堂々と来季の逆襲を誓った。

 「おそらく来季の下馬評は低いと思います。“見てろよ!”と今から燃えています。カープOBの方々にたくさん喜んでもらい、チームを誇ってもらえる、自慢してもらえるようなチームをつくっていきたいと思います」

 そのあいさつを最前列の席で見守った一人が、山本浩二氏だ。同氏が指揮官時代に新井監督を4番に抜てき。師匠とも言える存在からは「期待は大きい。あいつらしい野球をするよ。がむしゃらにやってくれると思う」と「新井野球」への期待を寄せられた。加えて「カープの伝統はちゃんと引き継いでくれるだろう。秋のキャンプを見ると、なかなかいいしゃべりをする。選手もやる気を起こしたんじゃないかな。そういう意味ではいいスタートを切ったと思う」と出足について、及第点も受けた。

 OB会長の大野豊氏からは「喜怒哀楽を出していいと思う。その中で、カープの野球は変わったなと思ってもらえる、勝っても負けても何かを見せられるようなチームづくりをしてほしい」とエールを受けた。加えて「チームの伝統である機動力野球の復活も期待したい」と伝統復活の期待も寄せられた。

 レジェンドOBたちから受け取った熱い激励に、新井監督も表情を引き締め呼応した。

 「すごく期待していただいていると感じる。OBの方たちが頑張ってこられて、今のカープがある。カープの伝統は走る野球。その伝統を継承し、“俺たちのカープはすごいだろ”と皆さんに誇ってもらえるようチームをつくりたい」

 新指揮官に期待しているのは、ファンだけではない。球団OBも同じ。「新井カープ」は球団の伝統を継承しつつ、新たな歴史を構築する。 (河合 洋介)

 《総勢90人が出席》OB会総会には池谷公二郎氏、野村謙二郎氏(本紙評論家)ら球団OBや元球団職員が出席した。前年はコロナ下のため人数を制限しての開催だったが、今回は総勢90人が集まった。OB会長の大野豊氏が壇上であいさつに立ち、「佐々岡前監督は、3年間はコロナ下の中で大変な思いで頑張ってこられた。若い人を育成しながら種をまき、芽が出るところまでいったと思います。3年間の労をねぎらってあげたい」と感謝を伝えた。

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2022年12月4日のニュース