阪神・湯浅 来季も“村神様”封印だ!「打たれたくないと意識する部分ある」先発転向願望も明かす

[ 2022年12月4日 05:15 ]

甲子園歴史館でのトークショーを終え、ファンと記念撮影をする阪神・湯浅(撮影・平嶋 理子)
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 来季も「村神様」封印!阪神・湯浅京己投手(23)が3日、甲子園球場内で行われた甲子園歴史館特別企画トークショーに参加し、来季のヤクルト・村上封じに意欲を示した。ファンから一番怖い打者を聞かれ「威圧感があるのは『村神様』」としたが、今季まで通算3打数無安打2三振と抑え込んでいる来季の守護神筆頭候補。同学年でもある村上を筆頭に他球団の主砲を圧倒できれば、球団史上最年少の30セーブ到達も現実味を帯びてくる。

 自身初のトークショーも最終盤。「一番怖い相手の打者は誰ですか?」という最後の質問に、湯浅はしばし考え、口を開いた。「威圧感があるのは『村神様』です。デカいんすよ、シンプルに。同級生というのもありますし打たれたくないと意識する部分はある」。そう話した上で、頼もしく続けた。

 「投げにくいとか、投げやすいとかは全くない。バッターによって変わるとかは自分はない。(対戦する時に特別『村神様』だと)思ったことないです」

 今季までの対戦成績は通算5打席で3打数無安打、2三振(2四球)。今季3冠王に輝いた日本を代表する大砲に、まだ1本の安打も許したことがない。だから、苦手意識もない。そして来季も村上封じの青写真を描く。

 「球種を増やすのもそうですし、今年と違う攻め方をしたりしても面白い…これから考えます」

 その具体的な対策を問われると、あらゆる手段を駆使する可能性を示唆した。武器は球種、配球…だけではないとばかりに含みを持たせた。打者心理を踏まえた上での言動だ。

 7月の球宴では「真っスラ、わざと投げてんの?」と“探り”を入れられた。11月の侍ジャパン強化試合中にも「(今季対戦で)クイックでスライダーを投げたんですが、『クイックすんなよ』と言われました」と“けん制”もされた。相手の苦手意識を感じ取ったからこそ、手の内は隠す。「抑えるなら、どんな手を使ってもいいかなと。セコいことさえしなければ。真っすぐだけで勝負したいと思いますけど、状況とか見ながら来年以降はやりたい」と話した。

 来季の守護神筆頭候補。僅差の最終回に村上との対決が訪れても「やることはどこで投げても変わらない」。村上をはじめとする他球団の主砲を圧倒し続けられれば結果はおのずと付いてくるはずで、球団史上最年少での30セーブ到達も視野に入る。来季の猛虎には、「熱き守護神」がいる。 (阪井 日向)

 《オリックス・由伸が目標 先発転向願望も…》湯浅はトークショー内で、将来的な先発転向願望を初めて公言した。目標とする投手としてオリックス・山本の名を挙げ、その理由を「おいおいですけど、自分も先発をやりたいと思っているので。中継ぎから先発に行ってあれだけタイトルを獲られて、ほぼ無双みたいな投球をしている」と説明。「(山本みたいに)あんな投球ができたら、もっと野球が楽しくなるだろうなと。狙って三振を取れる、ああいう投手になりたい」と背中を追う考えを示した。

○…阪神投手のシーズン30セーブ以上は07年藤川球児の46セーブを筆頭に21年のスアレス42セーブまで4人が8度記録。最年少は前出07年藤川の27歳。来季24歳の湯浅が大台到達なら球団最年少記録になる。なおプロ野球最年少は15年松井(楽)の20歳シーズン。高卒2年目で33セーブをマークした。

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