仙台育英・須江監督 東北人実感「白河関跡」近くの神社参拝 甲子園Vメンバーらが野球教室

[ 2022年12月4日 05:25 ]

須江監督(中央手前)を先頭に小学生たちの歓迎を受ける仙台育英ナイン (撮影・西川祐介)
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 今夏の甲子園で優勝し、東北勢として春夏通じて初の全国制覇を果たした仙台育英(宮城)野球部が3日、福島県白河市を訪れた。国指定史跡「白河関跡」近くの白河神社を参拝後、同市の小学生に野球教室を開いた。

 優勝インタビューで話した「青春って、すごく密なので」が、1日に発表されたユーキャン新語・流行語大賞の選考委員特別賞を受賞した須江航監督。「歴史の重みを感じて、訪問できて本当に良かった。僕は埼玉出身ですけど東北に住んで24年になる。改めて自分が東北人なんだと感じた。ここから先が東北で、自分たちの“ホーム”なんだなという気持ちになりました」と参拝を振り返った。

 深紅の大優勝旗の「白河の関越え」を体感した後、同市の中学校で佐藤悠斗前主将ら3年生部員27人による野球教室を実施。体育館でキャッチボールや打撃練習、質疑応答などで交流した。指揮官は「ここにいるお兄さんたちが全国優勝できたんですけど、君たちも同じような凄いことができるはず。小さな目標をクリアしていった先に、大きな目標がある」と語りかけ、東北を担う少年少女と濃密な時間を過ごした。

 今秋の東北大会で優勝し、来春選抜出場は確実。須江監督は「選抜は1県1代表ではなくて6県の代表として行きますから、ふさわしい成績を収めたい。皆さんの思いを持って臨まないといけない。素晴らしいやる気を頂きました」と2度目の「白河の関越え」に思いを向けた。歴史の扉を開いた仙台育英が、推進力を増して東北の冬を迎える。 (柳内 遼平)

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