イチロー氏 静岡・富士高で指導 フリー打撃実演、78スイング9本サク越え 生徒「うわ~!」

[ 2022年12月4日 17:50 ]

指導するイチローさん
Photo By 代表撮影=共同

 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(49)が4日、静岡・富士高で選手指導を行った。3日から訪問し、2日間指導した。イチロー氏が高校生を指導するのは、20年の智弁和歌山、21年の国学院久我山、千葉明徳、高松商、今年の都新宿に続き6校目。

 指導2日目となった4日は、午後からフリー打撃が行われ、イチロー氏が生徒の前で実演した。30スイングのティー打撃後、78スイングで9本のサク越え。95メートルほどの右翼簡易ネットを越えていく打球に、生徒は「うわ~!」「お~!」と感嘆の声を挙げながら見つめた。

 最後の78スイング目はサク越えで終え、イチロー氏は「よっしゃー!」と声を挙げて実演を締めくくった。

 自身の打撃中もイチロー氏は生徒に向かって「(今日は自らの)出来が良くない」「自分がどういう状態が知っておく。今日、僕は調子が悪いんだけど、巻き戻したら見えてくることがある。自分のチェックポイントを持って、どんな打球がいったら自分の状態がいいのか知っておくように」とアドバイスを送り続けた。

 また、生徒から「選球眼がよくなるには」と質問されると、「選球眼という言葉が僕は嫌いで、目じゃない。体でヒットを打てるか判断してほしい。選球『体』。体でボールを打つかどうか。ボールをよく見て、と。危険なんですね、この動き」と最後までボールを追う動きは危険だと説き「キャッチャーが捕るまで見る、とか絶対的ダメ」と持論を述べた。

 「今日はいいところを見せられなかったけど、この体でも飛ばすことができる。ヒントになればうれしい。それぞれ形がある。絶対に上半身ではなくて、それぞれ下半身の使い方を覚えてくれたらレベルが上がるでしょう。下が使える形を覚えてくれならうれしいです」と語りかけた。

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