阪神・佐藤輝、甲子園2桁弾誓う 球団生え抜き左打者では掛布以来の大台へ「絶対打ちたい」

[ 2022年11月27日 05:15 ]

本塁打を予告する佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神の佐藤輝が、プロ入り後初めて観衆の入った甲子園でのファン感謝デーを味わった後、来季目標に「甲子園2桁本塁打」を掲げた。

 「(今季より)もっと、2桁は絶対打ちたいと思います」

 今季甲子園では5本塁打と、昨季の8本から減少。来季はさらなるアーチ量産で虎党を盛り上げるべく、言葉に力を込めた。球団生え抜きの左打者が甲子園で2桁本塁打を記録すれば、85年掛布雅之以来の快挙となる。ラッキーゾーンが撤廃された92年以降は金本、ブラゼルといった名だたる左のスラッガーしか達成できていない数字だが、左打者ではNPB史上初の新人から2年連続20発を達成した和製大砲なら、不可能ではないはずだ。

 その前哨戦!?とばかりに臨んだイベント内での「シチュエーションマッチ」(特別ルール紅白戦)では予告本塁打をして場内を沸かせるも、打球は右翼前にポトリ…。「(予告本塁打を達成した浜地)真澄に良いところを持って行かれたので悔しいです。(軟式球を)久々に打ったのでうまくいきませんでした」と頭をかいた。

 そして今季途中から公募した虎メダル作製者への「虎メダル返還式」では直接感謝を伝え、決意を新たにもした。「(メダルを)20回かけることができたので、よかったかなと思います。(来季は)もっと打ちたい」

 満員の聖地でのイベントを終え、「僕らも楽しめたのでよかったです。たくさんの応援をもらいましたし、すごく感謝しています」と、こうべを垂れた。来季は今季以上に甲子園の虎党を歓喜へ導くべく、牙を研ぐ。(阪井 日向)

 ○…阪神選手の甲子園2桁本塁打は、今季は大山の14本1人だけ。佐藤輝はじめ左打者が達成すれば10年ブラゼルの21本以来で、日本選手では09年金本知憲の13本以来。生え抜き左打者では85年掛布雅之の17本以来になる。なお佐藤輝の甲子園本塁打は21年8本、22年5本。

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2022年11月27日のニュース