阪神・藤浪 ファン感で甲子園と虎党に惜別「最後になるかな、と思いながら最後も場内一周していました」

[ 2022年11月27日 05:15 ]

ファンに手を振る藤浪(撮影・後藤 大輝)
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 “惜別”になる可能性があることは虎党も本人も分かっていた。ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す藤浪も、ファン感謝デーに参加。オープニングでの登場時には、ひときわ大きな拍手で迎えられた。

 「いろいろあったな…と思いながら一日、過ごしていましたね」

 最後の甲子園、最後のタテジマ姿となるかもしれない時間をかみしめた。寮生チームと対戦したシチュエーションマッチ(特別ルール紅白戦)では「通い生」チームの「1番・一塁」で先発してフル出場。マウンドに上がることはなく、打者としてフルスイングを披露するなど、随所でスタンドを盛り上げた。

 「最後になるかな、と思いながら最後も場内一周していました」

 ポスティング申請手続き期間は12月15日までで、現在は米国での他の投手の動向など市場を見極めている段階だ。申請時期は未定で「出すタイミングも考えないといけないし、そのあたり、(代理人と)話しながら」と話すにとどめた。

 トークショーでは移籍が実現した暁に、将来的な阪神復帰について問われ「もちろん」と即答し、「タイガースに貢献したい」とうなずいた。「温かく送り出してくださる声が多いような気がしている。一生懸命、結果で恩返しできたら」。背番号19の中では、しっかりと「サヨナラ」を告げた一日になった。(遠藤 礼)

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2022年11月27日のニュース