巨人ドラ1浅野 地元の飲食店でスペシャルメニュー誕生

[ 2022年11月27日 07:30 ]

普通サイズの「から揚げ定食」。販売される浅野スペシャルはこれの2倍のから揚げが。
Photo By スポニチ

 地元を愛し、愛される新星が、ついに巨人のユニホームに袖を通した。23日に東京ドームで行われたファンフェスタでの新入団選手発表。背番号51のユニホーム姿で登場した浅野翔吾外野手(18=高松商)は、G党から一際大きな拍手を浴びた。

 期待のドラフト1位は壇上で「原監督と多くのガッツポーズができるように頑張ります」と力強く宣言。イベント後の囲み取材では「“グータッチ”と言う予定だったんですけど、テンパって“ガッツポーズ”と言ってしまったので、そこはちょっと後悔しています」と初々しさを見せ、報道陣を笑わせた。

 グラウンドでの堂々とした姿や、その風貌から貫禄すら漂わせる18歳。伝統校・高松商の主将としてチームを引っ張ってきたが、意外にも、自他共に認めるいじられキャラだ。「見た目は結構いじられるキャラではなさそうな顔をしているんですけど、結構クラスとかでもいじられる」と笑う。囲み取材では質問者の目を真っ直ぐ見て答える好青年。「普段、学校では“おっさん”と呼ばれているんですけど、まだ18歳なので、違った良いニックネームを付けていただきたい」となごませた。

 人を惹きつける浅野は、地元の飲食店の新メニューまで誕生させた。屋島野球スポーツ少年団に入団した小3時から通っている中華料理店「えびす屋」では、今週末から期間限定で「浅野翔吾スペシャル」が販売される。から揚げが通常の2倍の量になった「から揚げ定食」で値段は1000円。店主の吉田誠さんは「翔吾には2・5倍で出していたけど、ぺろりと食べちゃう」と明かし、一般の人が食べきれる量にしたという。吉田さん特製のカレー塩をつけて食べるのが、浅野のお気に入りだ。

 さらに、店内の壁も浅野効果でジャイアンツカラーに変更。常連客の中には「何十年も阪神ファンだったけど、翔吾が入ったから巨人ファンや」と推し変する人も。「翔吾はほんまにええ子なんです。小さい子との写真には必ず同じ目線で撮ったりとか、そういう気遣いもできる」と吉田さん。U18日本代表での米国遠征後には、お土産を手に店を訪れたという。

 記者は仮契約会見で高松に出張した際に「から揚げ定食」を堪能。特製のカレー塩との組み合わせは絶品だった。そして取材にも快く応じてくれた吉田さんの話は、浅野愛にあふれていた。「愛される、ファンの方に応援される選手を目指してやりたい」という浅野。多くの人を虜にする日はそう遠くないはずだ。(記者コラム・小野寺 大)

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月27日のニュース