DeNA牧 5回一挙7点の主役 今季1イニング最多得点 ヤクルトのM灯阻止

[ 2022年9月10日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA9―2阪神 ( 2022年9月9日    横浜 )

<D・神>タオルを掲げる(左から)牧、楠本、上茶谷(撮影・島崎 忠彦)
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 ゲーム差なんて関係ない。俺たちは信じた道を突き進む。そんなDeNAナインの思いを代弁するかのように、牧が一発を含む2安打3打点を記録した。

 「振ったら当たった。1打席目で、打てる球ではないと思った。初めて見るくらいの感覚だったので、1、2の3で行きました」

 そう振り返ったのは0―2で迎えた4回2死の第2打席。藤浪が投じた150キロの初球のフォークを左中間へ運んだ。反撃開始の24号ソロ。2回に157キロの直球に遊ゴロに倒れるなどチームが3回まで1安打に抑え込まれていた剛腕に襲いかかると、続く5回は7安打集中で今季最多1イニング7得点。藤浪をノックアウトし自身も2番手の加治屋から右越え2点二塁打を放った。

 首位・ヤクルトも勝ったため、7・5ゲーム差は変わらないが、優勝マジックの点灯は阻止した。逆転優勝への道はかなり険しいが、直接対決も6試合を残している。牧は「村上選手は凄いとしか言えないけど、(DeNAは今後)投手陣に抑えてもらって野手陣が打つ」と気合十分だ。

 試合前には朗報が届いた。牧と佐野がホームラン後にベンチ横で「デスターシャ(造語)」と叫ぶパフォーマンスの生みの親、人気ユーチューバーのサワヤン兄弟が16日の本拠地広島戦に、来場することが発表された。「テンション上がりました。来るまで勝ちたい」と気分も乗り、この日の活躍につなげた。

 「自分たちは上を見て勝っていくしかない」と牧。セ界の灯は消さない。ハマスタのファンに、その思いをプレーで伝えた。(大木 穂高)

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