入院の長嶋さん 次女・三奈さんが報告「元気です」 自宅で尻もちつき後頭部打つも8日から一般病室に

[ 2022年9月10日 05:30 ]

巨人の長嶋茂雄終身名誉監督
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 ミスターは元気です!巨人の終身名誉監督で、6日に緊急入院して病状が心配されていた長嶋茂雄氏(86)について、次女でスポーツキャスターの三奈さん(54)が9日、球団を通じてコメントを発表した。自宅で転倒した際に後頭部を打ち、脳内に出血があったことによる緊急入院だったことを明かし、8日からは手足のリハビリをスタートさせたことも報告。多くのプロ野球ファンを安心させた。

 長嶋氏の緊急入院というショッキングなニュースが流れてから3日。三奈さんが明かした現在の様子は病状を心配する多くの人々を安心させる内容だった。

 「この度は、長嶋茂雄のことで皆様に大変なご心配をおかけし、申し訳ありません」から始まる伝言では、6日に緊急入院することになった理由について、自宅で尻もちをついた際、後頭部を打ち、脳内に多少の出血があったと説明。関係者によると集中治療室(ICU)で処置を受けていた。過去に脳梗塞を患い、86歳という高齢もあって心配する声が各方面から寄せられ、7日には巨人・原監督も「“いい方向へ来られているな”と思っていた矢先にね。こういう一報が入ったんですけれど、とにかく回復を願う、祈る、というところ」と語っていた。

 そうした声に応えるように、三奈さんは「素早く処置していただいたので影響はまったくなく、父は昨日(8日)から一般病室で手足のリハビリを始めています」と明かし「意識ははっきりしていて、声も力強く元気です」と続けた。04年に脳梗塞で倒れたときも、長嶋氏は入院した数日後からリハビリをスタート。以来、雨の日も休まず、地道に続けて表舞台に戻った。病に立ち向かう強い精神力は今も変わらない。

 18年には胆石の治療で入院。かなり体力が落ちたというが、そこからも復活を遂げた。今年に入っても東京ドームに足を運び、何度もチームを激励。6月12日には川崎市内の2軍施設を訪れ、不振で2軍調整中だった中田を打撃指導。身ぶり手ぶりを交えて助言を送っていた。その中田は、長嶋氏の緊急入院が伝えられた7日、翌8日のDeNA戦で2戦連発。病床の恩師を元気づけるように豪快なアーチを放っていた。

 以前、長嶋氏は厳しいリハビリを休まずに続ける理由を問われ、こう答えている。「諦めた人生なんて、面白くないでしょう」。三奈さんの伝言は、そんなミスターの不屈の精神が今も健在であることを伝えていた。

 ≪張本勲氏「ミスターは太陽。早くお顔が見たい」≫巨人OBでスポニチ本紙評論家の張本勲氏は「三奈ちゃんの談話を聞いて本当にホッとした。長嶋さんの面倒を見てくれている彼女にもお礼を言いたい」と感謝。長嶋監督の第1次政権時代の76~79年に巨人でプレーしただけに「ミスターは太陽。お元気でいてくれないと。早くお顔が見たいし、お元気な姿を見せてほしい」と語り「日本中のファンが心配をしていたと思うし、日本中のファンが快方を待ち望んでいますよ」と続けた。

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