日本ハム・大海 最多勝争い脱落なら抑えテストへ 新庄監督10日西武戦で判断

[ 2022年9月10日 06:00 ]

日本ハム・伊藤大海
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 日本ハムの新庄剛志監督(50)が、最多勝争いを繰り広げる伊藤大海投手(25)が争いから脱落した場合に抑えテストに踏み切る可能性を示唆した。伊藤はリーグトップのオリックス・山本と2勝差で2位タイの10勝。コディ・ポンセ投手(28)とともに伊藤の抑え適性を試したい考えを持つ指揮官は、伊藤が先発する10日の西武戦の結果を踏まえて判断する。

 初の最多勝を狙う伊藤にとっては毎登板がしびれる登板になるかもしれない。新庄監督は伊藤のタイトル争いには十分に配慮しつつ、将来を見据えた戦力整備にも着手したい考え。「(切り替えるタイミングが)難しい。(全て先発なら)あと3回くらい?次(白星を)落としたらもしかしたら(抑えに)いってもらうかも」と最多勝レースの行方を見ながら、抑えテストに移行する方針だ。

 伊藤は2日の楽天戦で10勝目を挙げ、球団では88年の西崎幸広以来34年ぶり9人目の新人から2年連続2桁勝利を達成。8月27日のソフトバンク戦で無安打無得点試合を達成したポンセは1年契約だが、残留となれば来季も上沢、加藤とともに先発の柱として期待される。一方で今季抑えを固定できなかったチーム事情もあり、指揮官は力のある2人の抑え適性を見たい考えだ。

 伊藤は配置転換について「求められることがあるのは幸せなこと。僕は何でも挑戦したい。一つの経験としてプラスになる」と前向きだが、最多勝争いに向けても「負けないことが条件。何とか食らいついていけたら」と気合十分。まずは西武戦で11勝目を挙げて踏みとどまりたいところだ。(東尾 洋樹)

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2022年9月10日のニュース