広島・大瀬良は8敗目 佐々岡監督6回続投決断も「私がミスした」 10日敗れればV完全消滅

[ 2022年9月10日 04:45 ]

セ・リーグ   広島6-7ヤクルト ( 2022年9月9日    神宮 )

<ヤ・広>2回、村上(左)に先制ソロを打たれた大瀬良(撮影・尾崎 有希)
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 広島・大瀬良大地投手(31)が9日のヤクルト戦で今季ワーストに並ぶ7失点と崩れて、今季8敗目を喫した。1試合3被弾は19年9月以来5度目。秋山ら不在の打線が11安打6得点と奮起しただけに、逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出へ、あまりに痛い連敗となった。10日の同戦に敗れれば、リーグ優勝の可能性が消滅する。

 大瀬良は、仕事を終えるまであと1人だった。同点の6回2死一塁。カウント1―2から勝負球のカットボールを選択した。しかし、外角を狙った球が内角寄りに。勝負どころで甘く入った1球を見逃してもらえず、打球は右翼ポール際に消えた。これが決勝の勝ち越し2ランとなった。

 「しっかりと勝負にいったが、うまく打てるところに投げてしまった。もっと厳しくいければ良かったと思うが、結果が全てです」

 塩見に同点2ランを浴びた5回終了時点で2被弾、4失点と我慢の投球が続いていた。ただし、球数は87球と体力を使い果たしたとは言えない状況。佐々岡監督は、大瀬良を信じて最後の1イニングを託したのだった。

 しかし、指揮官の続投の決断は実らない。「(6回の攻撃で大瀬良に)打席が回れば代えていたが、もう1回と考えた。結果を見れば、早めに代えなければいけなかった。私がミスをした」と後悔。森浦らがブルペンで準備をしていたものの、積極的な継投策で流れを変えることはできなかった。

 大瀬良は、村上に対して試合前時点で今季5打数無安打だった。しかし、2回にバックスクリーンへの先制ソロを献上。多くの直球が140キロ台後半を計測したように、球威を取り戻しつつあった。その中で許した3年ぶりの3被弾。佐々岡監督は「打たれた球は投げミスだと思う」と指摘した。

 大黒柱と言える森下、大瀬良が先発した試合での連敗は、あまりに痛い。大瀬良は、中20日で先発した前回登板で7回無失点と復調を印象づけたとはいえ、手探りの状態からは抜け出せていない。

 「下を向いている暇はない。僕が引っ張らないといけない立場なのに迷惑をかけてしまっている。また、いい調整して、チームが勝つことをだけを考えて調整したい」

 3位・阪神に手が届きそうで届かないまま、残り試合が減っていく。 (河合 洋介)

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2022年9月10日のニュース