阪神・原口“代役5番”で大仕事 待望の1号ソロに「良い方向に向いている」

[ 2022年8月19日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神10―2ヤクルト ( 2022年8月18日    神宮 )

<ヤ・神>4回無死、原口は左越え本塁打を放ち、賞状のメダルを手にする(撮影・平嶋 理子)
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 原口が2試合連続の先発起用に応えた。4回無死からの第2打席。サイスニードが投じた初球のカットボールを捉えた。コンパクトにバットを振り抜くと、打球は失速することなく、虎党が待つ左翼席に飛び込んだ。

 「しっかりタイミングを取って打ちに行く中で対応できたというのが一番。甘い球を一振りで仕留めることができた」

 貴重な追加点をたたき出した“代役5番”が勝利をたぐり寄せた。今季21打席目で飛び出した待望の1号ソロは20年10月22日の広島戦(甲子園)以来、665日ぶりの一撃。矢野監督からは初めてとなる虎メダルを贈呈され、笑みを浮かべた。

 「(調子は)良い方向に向いていると思う。いろいろファームでやってきて、スタッフの皆さんにも手伝ってもらって、本当に感謝している。結果で示せてうれしい」

 今季は捕手から内野手に登録を変更して臨んだが、開幕は2軍で迎えた。4月26日に1軍初昇格を果たすも、10打数無安打と結果を残せず、5月30日には降格。そこからオープンスタンスだった打撃フォームの修正に取り組み、スイングの軌道も試行錯誤した。2軍では試合後も連日、若手に交じって、打撃練習を敢行。最短距離でバットが出るよう、コンパクトなスイングを反復練習で染み込ませてきたが、成果がようやく表れた。

 6回2死で迎えた第3打席でも左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、今季初のマルチ安打を記録。主力の相次ぐコロナ離脱と新助っ人の不調により、巡ってきたチャンスで、最高のインパクトを残した。(長谷川 凡記)

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2022年8月19日のニュース