ソフトB・東浜、7失点KOで首位攻防負け越し お得意様西武に3年ぶり黒星 藤本監督「初回5点は重い」

[ 2022年8月19日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―8西武 ( 2022年8月18日    ベルーナD )

<西・ソ>初回にピンチを作った東浜(中央)(撮影・篠原岳夫)
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 2位のソフトバンクは18日、首位攻防第3ラウンドで西武に5ー8で敗れ、ゲーム差は再び2・5に拡大した。初回に2点を先制したが、先発した東浜巨投手(32)が初回5失点などで6回9安打7失点の乱調。西武戦で自身19年5月以来3年ぶりの黒星となった。チームは2カード連続の負け越しとなった。 

 レオ料理は得意だったはずのナオが、西武打線に早々と食われた。「試合開始早々に試合を壊してしまった。チームに申し訳ない」。東浜は惨劇を謝罪した。

 味方打線が初回2死三塁から柳田とデスパイネの連続適時打で2点をプレゼント。手はずを整えたはずが、いつもとは違った。外崎、源田に連打されて無死一、三塁で森の二ゴロで1点差。1死一、三塁で呉念庭(ウーネンティン)の犠飛で追い付かれた。栗山に四球後の2死一、二塁で打席はオグレディ。3球連続変化球でのカウント1―2から内角直球。確信歩きまでされた大飛球は右翼スタンドへと消えていった。

 20年7月31日以来2年ぶりの西武戦被弾を含む初回の4安打5失点だけでは終わない。2回も先頭から3連打で6点目を許し、4回には四球で出したオグレディを外崎の犠飛で生還させてしまい、6回で降板。7失点は自己ワースト、9被安打は今季自己ワーストだ。5月11日に初のノーヒットノーランを達成するなど得意だった西武戦での黒星は19年5月21日以来3年ぶりとなった。

 藤本監督は「(初回)5点は痛い、というか重い」と嘆きつつ東浜の制球のズレを指摘。「打たれた映像を見てもミットより全部真ん中に来るから。打者は打ちやすいよ。まだまだ登板はある。やってもらわんと困るよ」と再起を促していた。

 打線は先発・松本を攻略できずに20年11月1日から6連敗。6回に2点、8回に1点を返したが序盤の大量失点が響いた。首位攻防戦を1勝2敗で2カード連続の負け越し。西武とは再び2・5ゲーム差になった。今日からは、福岡に戻っての日本ハム戦。残り38試合。「まだまだ。明日からまた3連戦。そこで何とかね」。藤本監督は自らに切り替えを言い聞かせているようだった。 (井上 満夫)

 《デスパイネ意地の猛打賞》デスパイネが2本の適時打を含む3安打と気を吐いた。初回は1点を先制し、なお2死二塁。「とにかくもう1点という気持ちで打席に入った」と左前適時打。2―7の6回1死一、二塁は詰まりながらも中前適時打とし「当たりは良くなかったが、まず1点返すことができて良かった」。8回にも右前打を放ち、今季2度目の猛打賞。ビハインドの展開で意地を見せ続けた。

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2022年8月19日のニュース