番長DeNAハマスタ14連勝!佐野「最高です」同点弾&V弾で首位ヤクルトと6差

[ 2022年8月19日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA4―3巨人 ( 2022年8月18日    神宮 )

<D・巨>ホーム14連勝で笑顔を見せる佐野(撮影・白鳥 佳樹)
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 DeNAは18日、巨人に競り勝って3連勝。同カードは20年10月以来、2年ぶりの3連戦3連勝を飾った。佐野恵太外野手(27)が8回に右翼席にこの試合2本目となる16号決勝ソロ。球団記録を更新している横浜スタジアムの連勝も14まで伸びた。これで首位・ヤクルトとのゲーム差は6。後半戦は11勝2敗で直接対決も9試合を残しており、逆転Vが現実味を帯びてきた。

 お盆が終わっても、ハマスタでの快進撃は止まらない。球団記録を更新している本拠地での連勝が14まで伸びた。主役は佐野。お立ち台で「最高です!感触は2本目の方がよかった。貴重な場面で打ててうれしい。声援が後押ししてくれています」と声を張り上げた。

 1点を追う4回は戸郷の直球を右翼席に運び、同点の15号ソロ。さらにファンを喜ばせた豪快弾は3―3の8回に飛び出した。先頭で今度は戸郷のスライダーを強振。完璧な打球が右翼席上段に突き刺さった。16号決勝ソロ。ベンチのナインが一斉に拳を突き上げた。昨季10月8日中日戦以来の1試合2発。三浦監督も「本当に素晴らしい」と賛辞を送り続けるほど、仲間の心に響く劇弾となった。

 打てば打つほどこうべを垂れる。それが佐野のスタンスだ。「打席で起きたことを覚えていたい」との理由で初の首位打者に輝いた20年から打席終了ごとにノートにメモを取る。この日も一発目を放った後に一塁ベンチで黙々とペンを走らせた。「戸郷投手とは何度も対戦しているが、毎回投げている球は違う。感じたことを書いて次の打席に臨んだ」。メモを生かし、直球、スライダーと異なる球種を仕留めた。

 打率・324でリーグトップを走る佐野の好調なバットがチームの快進撃とリンクする。これで今季本拠地は27勝20敗1分けで勝率・574。22勝37敗7分けで勝率・415だった昨季と比べても見違える戦いぶりだ。ゲーム差を6に縮めた首位・ヤクルトとの直接対決は9試合もある。後半戦は11勝2敗。対照的にヤクルトは6勝10敗と苦しんでいる。

 佐野は言う。「本当にいい雰囲気。上も見据えるのも大事だし、目の前の試合にも集中していきたい」。頼れる主将を中心に、プロ野球史上最大となる17・5ゲーム差からの大逆転Vを完結させる。(大木 穂高)

 ≪14連勝以上は10年ぶり≫DeNAは横浜スタジアムでの球団最多連勝を14に伸ばした。本拠地球場の最多連勝は65年南海が大阪球場、80年広島が広島市民でそれぞれ記録した19連勝。14連勝以上は12年中日がナゴヤドーム(現バンテリンドーム)で14連勝して以来10年ぶりだ。これで巨人戦は6月23日の10回戦から1分けを挟み6連勝。チームの巨人戦最多連勝は92年4~10回戦、94年16~22回戦で記録した7連勝。次戦で28年ぶりとなる最多タイ記録に挑む。

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