広島・西川、孤軍奮闘の3安打1打点 主力欠く中で打線ふるわずわずか1得点も「1点ずつコツコツと」

[ 2022年8月19日 04:45 ]

セ・リーグ   広島1―6中日 ( 2022年8月18日    マツダ )

<広・中>4回、適時二塁打を放つ西川(撮影・岡田 丈靖)  
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 広島は18日の中日戦で1得点と打線がふるわず、同一カード3連勝を逃した。その中で西川龍馬外野手(27)が3安打1打点とナインを鼓舞。きょう19日からは、4・5ゲーム差に離された2位・DeNAとの敵地3連戦。新型コロナウイルスに感染した菊池涼、野間、小園らを欠く苦しい現状は、代役を含めた打線一丸で乗り越える。 

 主力を欠く現状が、普段以上に西川の存在感を強調させている。「自分が引っ張るというよりかは、自分がやるべきことをしっかりやるという気持ちでやっている」。気負わず、自身の役割に徹する姿勢がチーム唯一の3安打につながった。

 0―4の4回2死二塁では、カウント1―1から松葉が投じた直球を捉えた。この右中間に運んだ適時二塁打が、この日唯一の得点となった。2回と9回の中前打を合わせて3安打の固め打ち。8月6日に下半身のコンディション不良から復帰して以降は、出場11試合で44打数19安打(打率・432)とバットが止まる気配はない。

 「暑いので体が動く。けがをした分を取り返さないといけないという気持ちもある。自分の体と向き合いながら取り組んでやっているので、いい状態が続いているのだと思う」

 チームを襲ったコロナ禍により、菊池涼、野間、小園ら主力が一斉に離脱した。その影響もあって、前夜は延長10回まで無得点、この日は1得点のみと打線が停滞気味。離脱者が戻ってくるまでは、柔軟な発想とやりくりで乗り切るしかない。

 監督代行の河田ヘッド兼外野守備走塁コーチは「二遊間を攻撃重視の羽月か、一生懸命やっている(守備重視の)韮沢にするか。堂林のところ(1番)を長野というのもある」と代役探しの策を練る。入団から全試合3番で固定している秋山についても「(1番の)可能性がないことはない」と言及。あらゆる選択肢を捨てることなく、最善策を検討していく。

 19日からのDeNA3連戦は、2位浮上へ一つも落とせない戦いとなる。玉村、遠藤、大道と若手の先発が見込まれるだけに、打線の援護は必須と言える。西川は「いるメンバーでしっかりと支え合いながら、一人一人がつないでつないで、1点ずつコツコツとやる。それが勝ちにつながると思う」と言葉に力を込めた。ベストメンバーではなくても、1点ずつ積み重ねていけば打ち勝つことはできる。(河合 洋介)

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2022年8月19日のニュース