DeNA・嶺井「振り負けないようにいった結果」V弾で球団最長タイ、ハマスタ11連勝導いた

[ 2022年8月12日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA4―1阪神 ( 2022年8月11日    横浜 )

<D・神>7回2死一塁、嶺井は左中間2ラン(撮影・小海途 良幹)
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 DeNA・嶺井は秘めたる思いで打席に入った。同点の7回2死一塁。カウント2―0から145キロ直球を振り抜くと、打球はファンで埋めつくされた左中間席へ。自己最多に並ぶ決勝5号2ランに「真っすぐでした?振り負けないようにいった結果が良かった」と謙虚だったが、今季7試合目となる石田とのバッテリーに話題が及ぶと、熱くなった。

 「カープ戦が中止になった時にロッカーで“あ~あ”と悔しがって。寂しそうに“今年はそういう年だな”と言っていたんで、今日は本当に勝たせたかった」。4回途中で降雨ノーゲームとなった4日の広島戦。石田は4回3安打無失点も報われなかった。女房役として今度こそ笑顔を見たい。直球で追い込む大胆なリードと勝負強い打撃で、左腕に7月12日以来の4勝目をプレゼントした。

 チームは横浜スタジアムで11連勝を達成(1分け挟む)。06、15年に並ぶ球団タイ記録だ。「キッズ STAR☆NIGHT 2022」と銘打たれたこの日は3万2275人が詰めかけ、ファンも歓喜を分かち合った。

 同一カード3連勝で貯金3は三浦政権最多。7月4日には首位ヤクルトに最大17・5ゲーム差をつけられていたが、これで7ゲーム差と一気に詰めてきた。12日からはそのヤクルトと敵地で3連戦に臨む。「いやあ、まだまだじゃないですか」。嶺井は直接対決を前に、勝負師らしくのらりくらりとかわすように間合いを取った。残りは46試合。横浜反撃の扇の要は、勝負どころはまだ先と読んでいる。(伊藤 幸男)

 《連勝連敗交互に》DeNAが阪神に3連勝。今季のDeNAは阪神との初戦に敗れた後、このカード4連勝→4連敗→4連勝→3連敗→3連勝と連勝連敗が交互に続いている。これで6月28日阪神戦から横浜スタジアムで1分けを挟み11連勝。同球場で11連勝は06年6~7月、15年4~5月にマークしたのに並ぶ3度目の球団タイ記録になった。ただし、15年は連勝途中の5月9日に主催試合の巨人戦(新潟)で敗戦。ホームゲームで11連勝とはなっていない。

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