【甲子園】愛工大名電がサヨナラで41年ぶり夏2勝 倉野監督「岩瀬が流れを変える投球」

[ 2022年8月12日 13:49 ]

第104回全国高校野球選手権大会・2回戦   愛工大名電6-5八戸学院光星 ( 2022年8月12日    甲子園 )

<八戸学院光星・愛工大名電> 延長10回無死二、三塁、愛工大名電・美濃はサヨナラ打を放ちガッツポーズ (撮影・後藤 大輝)
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  愛工大名電がサヨナラ勝ちし、41年ぶりに夏2勝を挙げた。

 愛工大名電は初回に伊藤基佑(3年)の適時打で幸先良く先制。ところが、中盤以降は八戸学院光星に流れをつかまれ、7回には3点を失いリードを広げられた。

 それでも3点を奪われ、なおも1死一、二塁のピンチで先発の有馬伽久(3年)に代わって登板した岩瀬法樹(3年)が後続を断ち、好救援。父に元中日ドラゴンズの岩瀬仁紀氏を持つ右腕が父親ばりの“火消し”で流れを呼び込むと、7回に市橋昂士(3年)、美濃十飛(3年)の連続適時打などで一挙4点を奪い同点とし、延長戦に持ち込んだ。

 5-5の延長10回、有馬が先頭で三塁打を放ちチャンスメイクすると無死二、三塁から美濃が中前にサヨナラ打を放ち、試合を決めた。

 愛工大名電の夏2勝は4強入りした1981年以来、41年ぶり。現校名では初めてとなった。

 試合後、倉野光生監督は「積極的に振って名電らしい攻撃が最後までできたなと思います。いつも言っているセンター前という打撃を練習でやってきたことをそのままあの場面で出した。これはやっぱり本人の努力と、いろんな力が働いていると思います」とサヨナラ打の美濃を称賛した。

 また、好救援した岩瀬についても「岩瀬が流れを変える投球をしてくれた。愛知大会もそうでしたが、ぐっと劣勢であったのが攻撃的なチームの流れになった」と見事な火消しを称えた。

 次戦・明豊戦に向けて指揮官は「私も監督として2回勝つのは初めてです。無欲無心で先のことを考えず目の前の試合で選手の力が全部発揮できるように監督としてやりたい。甲子園を十分楽しんでこれが高校野球だ甲子園だという野球をしてほしいです」と話した。

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