ブライス・ハーパー引退後は名解説者?打撃練習の長さや、スランプ対処法など、TVブースで弁舌ふるう

[ 2022年8月7日 08:58 ]

 左手親指を骨折、長期欠場を余儀なくされているフィリーズのブライス・ハーパー外野手(29)は8月末から9月初めの復帰を目指しているが、ナショナルズ戦でTV中継のブースに座りゲスト解説者として参加。MLB公式サイトは6日(日本時間7日)、ハーパーの解説は楽しいし、特に打撃についての話は中身があり、引退後の仕事を見つけたかもとしている。

 初回ファウルボールがラジオブースに飛び込みアナウンサーの手に当たった。レギュラーTV解説者のジョン・クルックが「打球がTVブースに入って、ブライスの親指に当たったら、みんながクビだね」と言うと、ハーパーは「許可した張本人は誰だっけ?」と悪ふざけ。2人は、打者が試合前に長時間打撃練習に取り組むことについて言及。ハーパーは「私は外では打たない。長くなりすぎるからだ。感覚を維持するには、ただ試合に出ていれば良いんだと思う。打者は自らスランプを招いてしまうことがある。ビデオを見すぎたり、長く打ちすぎたりで、感覚をおかしくしてはならない。自ら墓穴を掘って、次のシーズンまで抜け出られないことだってある。中には試合後2時間も打撃練習をする選手がいるけど、私はそんなことはやらない。手を痛めたくないからね。いろいろやりすぎないこと」と持論を述べた。

 6月末から打率4割と絶好調のチームメート、アレク・べームについては、「足を地面につけているのが大きい。スムーズに打てている。アレクは良くなりたいという気持ちがとても強い。そこは良いのだが、時にぱったりと打てなくなる。そこで、打てなくなるのも大丈夫なんだと思えないといけない。そこからも学べることがあると。どんな打者だって打てない時期があるんだからOKと考えないと」と指摘した。

 ハーパーは16歳の時にスポーツイラストレイテッド誌の表紙を飾り一躍全米で有名になった。その年齢の子供たちが陥る罠があると言う。「若い10代の選手はついつい、他の誰かのようになろうとしてしまう。両親もコーチも勘違いして、あんな風にバットを振ってはとかになる。でもそうではなく、自分らしく、自分の得意なことで頑張ればいい。子供たちは大好きな野球をやっているのであって、まずは楽しむこと。全米ランキングで何位だとか、大学から奨学金をもらえるかどうかとか気にしなくていい。良い選手なら、必ず見てくれているから」と話していた。

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2022年8月7日のニュース