大谷翔平「トレードで売り手に回るっていうのは…」主力放出、チームの再建モードに本音も

[ 2022年8月4日 15:57 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―3アスレチックス ( 2022年8月3日    アナハイム )

試合後の会見に臨む大谷(撮影・柳原 直之)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は3日(日本時間4日)、本拠地エンゼルスタジアムでのアスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で今季18度目の投打同時出場。勝ち越し2ランを被弾し、6回途中3失点で、7敗目を喫した。登板試合の3連敗は日米を通じ自身ワーストで、またも、1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりとなる同一シーズン「2桁本塁打&2桁勝利」は持ち越しとなり、連続試合2桁奪三振も「6」でストップ。「右前腕のけいれん」で7回の打席は代打を送られて途中交代となった。エ軍は1―3で敗れた。

 試合後、大谷は、先発右腕のシンダーガード、守護神のイグレシアス、成長著しい若手外野手のマーシュの3選手が移籍したことについて「新しい選手も入ってきていますし、単純に出ていった選手たちに関しては、心の底から応援しているので。いいチームで結果を出して、ポストシーズンで頑張って欲しいなと思っています」と話した。

 チームは主力を放出し、再建モードにシフトチェンジ。自身のメンタルへの影響について「どうですかね、それは最初勝っていた時期と比べたらやっぱり多少違いますし、トレードで売り手に回るっていうのはそういうことなので。チーム的にもポストシーズンを目指してやっていこうという、そういう士気の下で、士気高くはやっていけてはもちろんできていないので」と本音も吐露し、「今、自分たちにできる1打席だとか1イニング、1人のバッター相手にしっかりと結果を出したいなっていうのが積み重ねで、今日の試合を勝てればいいなっていうところじゃないかなと思うので。なかなか1勝がポストシーズンだったりとか、そういうとことにつながる可能性が低いっていうのは選手としてなかなか厳しいと思いますけど。やることに集中してやりたいなと思います」とした。

 モチベーションの維持については「そういう意味でのモチベーションはもちろん難しいかなと思いますけど。個人的にやらなければいけないことはたくさんありますし、まだまだ続いていく野球人生なので、1試合1試合集中してどんな状況でもやれることをやりたいなと思います」と前向きに話した。

 3回まで無失点に抑えたが、4回に三ゴロ失と暴投で無死二塁とし、マーフィーに右前適時打されて先制点を許した。味方打線が同点に追いついた直後の6回無死一塁からはマーフィーに左越え2ランを浴び、2死一、二塁としたところで降板した。5回2/3、99球を投げ、7安打3失点(自責2)、7奪三振だった。打っては、初回の第1打席はア軍の先発右腕カプリーリアンの前に空振り三振、3回1死二、三塁の第2打席は三直、5回1死二塁の第3打席は遊ゴロで、7回2死の第4打席で代打を送られて途中交代した。これで通算成績は、投手は18試合で9勝7敗、防御率2・83、打者は101試合で375打数95安打、打率・253、22本塁打、62打点、11盗塁となった。

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