春準Vの近江・山田「悔しさを夏にぶつける」第2日に鳴門と初戦

[ 2022年8月4日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選 ( 2022年8月3日    大阪市内 )

ガッツポーズで健闘を誓いあう近江・山田主将(左)と鳴門・三浦主将
Photo By 代表撮影

 春の準優勝・近江のエース・山田陽翔(3年)は、鳴門の左腕・冨田遼弥(3年)との投手戦に闘志を燃やした。「いい投手ですからね。冨田くんをどう攻略するかがポイントになる」。4番打者としても得点につながる一打を誓った。

 ともに春は大阪桐蔭を相手に戦った。冨田は1回戦で8回3失点。山田は決勝戦で2回0/3を投げ4失点。全5試合に先発し、594球を投げ抜いた上での結果だが、「準優勝よりも1―18の大敗の悔しさだけが残っている。その悔しさを夏にぶつける」と語る右腕にとっては、成長した姿を見せつける格好の相手だ。

 多賀章仁監督も「初戦は山田でいくと決めています」と事実上の予告先発。「4試合目というのも山田にとっては良かった。午後からの方が筋肉も起きて全力でいけるし、気温も下がるから暑さもしのげる」と好投への条件はそろったと強調した。

 春の時点の147キロから、MAXを149キロに上げてきた。「投手として150キロを投げたい。甲子園でそれを出したい」とかねて大台突破を意識していた。「目標の日本一に挑戦できるラストチャンス。悔いのない大会にするだけ」。再びの“熱投甲子園”で山田は頂点を目指す。(鈴木 光)

 《鳴門・三浦主将「一戦必勝」》鳴門(徳島)は第2日の第4試合で今春選抜準優勝の近江と対戦する。強豪校との初戦へ向けて「選抜の準優勝校でとても強豪なんですけど、自分たちの野球をして一戦必勝で戦っていきたい」と三浦鉄昇主将(3年)。今春選抜は初戦で大阪桐蔭に1―3で惜敗しており、その経験と悔しさも糧にする。なお、森脇稔監督が体調不良を訴えたため、福本学コーチが代行で指揮を執る。

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2022年8月4日のニュース