第2日に愛工大名電と星稜が激突 イチロー&ゴジラ母校対決

[ 2022年8月4日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選 ( 2022年8月3日    大阪市内 )

対戦が決まった愛工大名電・有馬主将(左)と星稜・佐々木主将(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 1回戦屈指の好カードだ。愛工大名電と星稜。名門校対決の実現に、会場の両校メンバーも沸き上がった。

 夏の愛知―石川対決は初めて。甲子園では両校も初顔合わせだが、愛工大名電・倉野光生監督が「練習試合はもう40年近く続けている」と語るように、長く練習試合を続けてきた。コロナ下のため中断していたが、今年6月に3年ぶりに再開。2試合で1勝1敗の対戦成績を残していた。甲子園はその決着をつける場となる。

 両校の交流の中では球史に残る名選手の出会いもあった。90年6月の練習試合では星稜・松井秀喜、愛工大名電・イチローの対戦が実現していた。1学年下の松井はかつて「イチローさんの寮の部屋で一緒に話した思い出がある」と語っていた。大先輩の思いを受け継ぐ勝負になる。

 愛工大名電の左腕エース有馬伽久(がく=3年)は「今年の練習試合では打ち込まれた。そのリベンジをするだけ」と雪辱を誓う。投げきることができず、8―9で敗れた。星稜の佐々木優太主将(3年)も「名門対決でワクワクしている。強い相手と戦えるのがうれしい」と気合を入れた。

 春夏甲子園出場25回を果たした名将・山下智茂監督(現名誉監督)の長男で、甲子園で初めて指揮を執る山下智将監督は「倉野監督からはいろいろ勉強をさせてもらっていた。大きな舞台で戦えるのはうれしい。競った試合にできれば」と全力を尽くす構えだ。(鈴木 光)

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2022年8月4日のニュース