元巨人監督・堀内さん「エースを目指すなら」 戸郷にあえて言いたい「なぜ勝てないのか」

[ 2022年8月4日 17:10 ]

堀内恒夫氏
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 元巨人監督で野球評論家の堀内恒夫さん(74)が4日、自身のブログを更新。前日3日の阪神戦(東京D)で8回4安打2失点と好投しながら自身初の2桁勝利を逃して今季5敗目を喫した戸郷翔征投手(22)にアドバイスを送った。

 「エースを目指すなら」のタイトルでブログを更新。「初の2桁勝利がかかった試合。通算7度目の挑戦だったそうだ」とした上で「戸郷が並のピッチャーであればこの数字だけをみた時『よく投げた。』『打線が1点じゃ勝てないよ。』そう言っているだろう。でもね、戸郷は菅野の次のエースを目指すと聞いている。だからこそあえて言おう。戸郷は、なぜ勝てないのか。相手に先に点を与えるからですよ」と続けた。

 戸郷は2020年、21年と2年連続で9勝どまり。昨季は前半戦で8勝しながら後半戦は1勝だけで、今季も7月12日の阪神戦(甲子園)でプロ初完封して9勝目を挙げてから、2桁勝利へ向けこれで2試合足踏みとなっている。前夜の阪神戦では初回に投げた13球中12球が直球。2回まで6人で打ち取りながら3回に四球から先制を許すと、5回には梅野に3号ソロを浴びて敗戦投手となった。

 先発投手のペース配分について「同じ力の入れ具合では到底最後まで集中力は続かない」として「だからこそ、試合の流れの中で力を抜いたり入れたりをする」と“ツボ”を知る必要性に言及した堀内さん。「その『ツボ』がわかってくるとたくさん勝てるピッチャーになれる。戸郷のピッチングを見ているとここがまだわかっていないようだ」と指摘した上で「昨日は1回から真っ直ぐばかりを投げてきた。フォークを投げすぎることを言い続けてきた俺からしたら真っ直ぐ主体はいいけれど誰がやろうと言ったが知らんが極端すぎるよ(笑)真っ直ぐ主体はスタミナがなければ続かないよ」と“元巨人エース”として愛情たっぷりに投げかけていた。

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