横浜 吉兆宣誓!98年春夏V以来 玉城主将「自分が一番えーっ!という驚き」

[ 2022年8月4日 04:30 ]

第104回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選 ( 2022年8月3日    大阪市内 )

<全国高校野球抽選会>選手宣誓を引き当てた横浜の玉城陽希主将(中央)
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 ゆっくりと当たりクジを持った右手を掲げた。神奈川代表の横浜・玉城陽希(3年)は立候補した14人から選手宣誓の座をゲット。「会場にいる皆さんより、自分が一番えーっ!という驚きの感情だったと思います」と言葉を弾ませた。

 横浜にとっては何よりの吉兆だ。同校で夏の甲子園の選手宣誓を務めるのは、98年の小山良男主将(現中日スカウト)以来24年ぶり。松坂大輔を擁し明治神宮大会、春夏甲子園、国体の「全国4冠」を達成した伝説の代だ。大阪桐蔭がその98年の横浜以来となる明治神宮大会、選抜優勝に続き3冠を狙う今大会。西の横綱に対し、関東の雄が「松坂伝説」にあやかり頂点を目指す。

 玉城主将は中学時代、小山氏と同じ神奈川の中本牧リトルシニアでプレー。ポジションも同じ捕手なのも運命的だ。「自分の出身チームの先輩で凄い憧れもありました」と目を輝かせた主将に、村田浩明監督は「引くと思っていたんですよ。野球の神様が見てくれていたのかなと思います」と言った。

 初戦は第4日、5月の練習試合で勝利した三重に決まった。午前8時開始の第1試合を引いた玉城主将は「涼しい時間帯ですし良かったなと思います」としたが「さらに強くなって進化していると思う」と警戒。その三重をはじめ日大三(西東京)、興南(沖縄)など甲子園優勝経験のある5校が集まった「死のブロック」突破に油断はない。

 昨秋はコロナ感染により、神奈川県大会3回戦で出場辞退した。「ある意味特別なことをさせてもらった代。野球ができる喜びを抱きながら堂々と宣誓したい」と玉城主将。万感の思いを言葉に込めて、集大成となる最後の夏に臨む。(柳内 遼平)

 ▽98年横浜・小山主将の選手宣誓 「21世紀に向けて、多くの人々に生きる勇気と希望を与えることができるように、全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓。開会式後は「これで試合に専念できます」と気持ちを切り替え、初戦の柳ケ浦(大分)戦から京都成章との決勝まで6連勝。史上5校目の春夏連覇を成し遂げた。

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