巨人・山崎伊織 9回続投への気持ちは「もちろんあった」 8回は「いかしてください」と直訴

[ 2022年8月4日 21:24 ]

セ・リーグ   巨人7―0阪神 ( 2022年8月4日    東京D )

<巨・神>試合後、ファンの声援に応える山崎伊 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 巨人の2年目右腕、山崎伊織投手(23)が阪神戦(東京D)に先発登板。大量援護とバックの再三の好守にも助けられて8回3安打無四球零封と好投し、5月18日の広島戦(東京D)以来78日ぶりとなる待望のプロ3勝目をマークした。

 試合後、お立ち台に上がった山崎伊は「7回終わった時に桑田コーチから“もう1回いこう”という話をしてもらって。“1人ずつ、1個ずつアウトを取っていこうよ”と言われました」とプロ初の8回に臨む前のやり取りを明かし、5回以降パーフェクト投球だったことをインタビュアーに指摘されると驚いた表情。自分では「分からなかったです」とし、「試合がない2週間ぐらいの時間をすごい有効に使えたと思うんで、1球1球丁寧に練習したのでしっかり投げれたと思います」と好投の要因を振り返った。

 「制球力が今年のテーマなので、原監督からも前日に“ストライクゾーンでどんどん勝負していこう”という話をしていただいたので、ストライクゾーンでどんどん勝負をきょうはできたと思います」と山崎伊。野手は大量得点はもちろん、吉川を中心に再三の好守でも援護した。「いつもいつも本当に難しい打球をアウトにしていただいているので、自分も何とか絶対抑えるという気持ちだけは絶対に持ちながら投げてますね」。穏やかな語り口と表情でチームメートに感謝した。

 また、自ら2回に放った4者連続適時打となる右前打については「打てるかどうかは分からないですけど、バッティングは好きなので、毎日、先発のピッチャーとバッティング練習はしているんで、1点取ることは本当に難しいんで、何とか点を取れるように頑張りました」と笑顔。

 8回まで109球を投げた。7点リードでプロ初完投、初完封も見えていたが、9回はベテラン右腕・井納にマウンドを譲る形になった。9回もいきたいという正直な思いについては「もちろんあったんですけど、桑田コーチから手術明けなんで球数とイニングはしっかりと管理していただいて投げているんで。その中でもちょっと“いかしてください”と言った1イニングだったので、8回は。絶対抑えないといけなかったですね」と舞台裏も明かした。

 78日ぶりの白星には「本当に長い間、勝てなかったというか、勝ちがちょっと遠かったので。長いイニング、きょうも投げれて抑えられて、本当に後半戦のいい一歩が切れたと思います」と山崎伊。最後まで初々しかった。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月4日のニュース