大リーグ移籍市場のエキスパートが提言 エンゼルスは大谷を早めにトレード移籍させるべき

[ 2022年7月29日 02:30 ]

<ロイヤルズ・エンゼルス>ベンチで笑顔の大谷(撮影・大森 寛明)
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 エンゼルスは大谷を可能な限り早めにトレード移籍させるべきだ。FA権取得まで、あと約1年半。今なら開幕直前に一塁手オルソンをトレードしたアスレチックスと同レベルの見返りを得ることができる。ア軍はブレーブスから4人のマイナー選手を得たが、うち3人はMLB全体の有望株ランクでトップ100に入る逸材だった。

 控え選手に比べ、どれだけ勝利数を上積みしたかを表す指標WAR(勝利貢献度)で、大谷は1シーズン「8.0」前後となる。8勝分チームに勝利をもたらす試算。今なら今季の残り試合と、来季を合わせると「10.5」。このオフまで待てば「8.0」となり、獲得できる若手有望株は3人から2人に減るだろう。

 1年後のトレード期限前だと「2.5」にまで下がる。このタイミングだと、移籍先球団に大谷がフルシーズン在籍しないため、FA後に移籍した際に補償としてドラフト権を与えられる「クオリファイング・オファー」を出すことができない。トレード市場でこの違いはかなり大きい。

 大谷と契約延長ができないのであれば、チームの将来をにらみ、エ軍は早めにトレードすべきと考える。(「ジ・アスレチック」キース・ロー氏)

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2022年7月29日のニュース