智弁和歌山が4発で圧倒V 中谷仁監督「全員で優勝旗を返して全員で和歌山に優勝旗を」夏連覇誓う

[ 2022年7月29日 13:14 ]

第104回全国高校野球選手権和歌山大会・決勝   智弁和歌山-桐蔭 ( 2022年7月29日    紀三井寺 )

<智弁和歌山-桐蔭>甲子園出場を決めた智弁和歌山ナインは歓喜の輪を作ることもなく、整列に向かった(29日、紀三井寺公園野球場)
Photo By スポニチ

 智弁和歌山が桐蔭を7-2で下し、甲子園大会出場を決めた。8月6日開幕の第104回全国高校野球選手権大会(17日間、甲子園)に出場する。桐蔭は36年ぶりの甲子園大会出場はならなかった。

 智弁和歌山は2回に6番・青山達史のソロ本塁打で先制。6回には3番・渡部海にもソロが飛び出し、リードを広げた。7回に桐蔭に1点を返されたもののその直後の8回に8番・塩路柊季が2ランを放つと、渡部がこの日、2本目となる2ランを放り込み点差を拡大。終始、試合を優位に進め、桐蔭に流れを渡さなかった。

 中谷仁監督は「序盤から苦しい展開で1点を争う展開になったので塩路がよく投げてくれた。これぞエースというか、粘り強い絶対相手にリードを許さないという気迫が伝わってきた」と塩路柊季を称賛。

 そして夏連覇に向けて「全員で優勝旗を返しにいって、全員で和歌山に優勝旗を持って帰ろうを合い言葉にやっていました。日本一というのをチーム全体の目標として心身向き合ってきました。挑戦権を得ることができたので、甲子園では暴れ回ってきたい」と意気込んだ。

 岡西佑弥主将は「素直に嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔。「自分たちが後輩達の分も頑張って、もう一度日本一になって後輩達が3連覇目指せるようになりたいです。一度、優勝旗を返すんですが、一戦一戦全力で戦い、もう一度和歌山県に深紅の優勝旗を持って帰ります」と誓った。

 中谷監督は名将・高嶋仁前監督から後を継ぎ、昨夏は総合力の高さを見せつけ、全国優勝を果たした。今年も選抜大会出場こそ逃したが、春季近畿大会決勝で選抜大会優勝校の大阪桐蔭を破るなど、総合力は高い。夏の連覇となれば、04、05年の駒大苫小牧(南北海道)以来、7校目。歴史をつくるための戦いに挑む。

◇智弁和歌山 甲子園への足跡◇
2回戦 7-0 田辺
3回戦 7-0 向陽
準々決 15-1 日高中津
準決勝 9-2 和歌山南陵
決 勝 7-2 桐蔭

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月29日のニュース