「二松学舎のおかわり君」1年生主砲・片井、先制打&公式戦1号で3季連続甲子園王手

[ 2022年7月29日 04:30 ]

第104回全国高校野球選手権東東京大会準決勝   二松学舎大付7-4帝京 ( 2022年7月28日    神宮 )

<帝京・二松学舎大付>3回、ソロを放つ二松学舎大付・片井(撮影・藤山 由理)
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 二松学舎大付に「おかわり2世」が出現だ。

 2―1で迎えた3回2死。4カ月前はまだ中学生だった片井海斗が4番の仕事を果たす。1メートル75、96キロで西武・中村(1メートル75、102キロ)をほうふつさせる右打者が見逃せばボールだった高め直球を左翼席に運んだ。高校通算7号で公式戦では初の一発に「ボール球に手を出してはいけないと思いますけど、思いっきりいっちゃいました」と笑った。

 2年連続で帝京と準決勝で激突。主砲の一撃で流れに乗り、11安打7得点で打ち勝った。2年連続の決勝進出。片井は春季関東大会からベンチ入りし、今大会は5回戦の錦城学園戦で高校初の4番に抜てきされた。初回の先制打を含む3安打2打点に「気分は凄くいい」と胸を張った。

 同校OBの鈴木誠也(カブス)を育てた市原勝人監督は「誠也は1年生の時はあまり打たなかった」と「スーパー1年生」ぶりに目を見張る。3季連続の甲子園出場に向け、その名の「カタイ」とは真逆の「柔らかく運ぶ」打撃で聖地に導く。(柳内 遼平)

 ◇片井 海斗(かたい・かいと)2006年(平18)8月31日生まれ、埼玉県朝霞市出身の15歳。朝霞六小1年時に朝霞フレンズで野球を始める。朝霞三中では狭山西武ボーイズに所属。高校は「最初に声を掛けてくれた」と二松学舎大付に進学。憧れの選手は巨人・岡本和。50メートル走6秒6。1メートル75、96キロ。右投げ右打ち。

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