【大谷翔平の水原一平通訳が語る】翔平は球宴でモテモテ バーランダーから「君の大ファンだ」激励

[ 2022年7月29日 02:30 ]

「I REPORT」7月編

ホームランダービーをベンチで楽しむ大谷(撮影・篠原岳夫)
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 翔平にとって、今年の球宴も貴重な経験となりました。前日恒例の本塁打競争では、ジャッジさん(ヤンキース)から「翔平、凄いな。(二刀流で)どうやったら体がもつの?」と質問されていました。ジャッジさんといえば5月31日の対戦で翔平の本塁打性の当たりをジャンピングキャッチ。「僕、背が大きいからね。ごめんね」と申し訳なさそうで、イメージ通りのめちゃくちゃ良い人でした。

 夜は代理人事務所のパーティーがありました。同じ事務所のアルカンタラさん(マーリンズ)は前から翔平と写真を撮りたがっていたそうで実現。「サイン入りバットをほしい」とのことだったので、後日贈る予定です。

 球宴本番では、初回、先頭打者の翔平は打席前に「今夜、最も楽しみにすることは?」と問われ、「First pitch. Full swing. That’s it!!(初球をフルスイング。それだけ!!)」と英語で言い切り、凄い歓声を受けました。開始1時間前に急にリクエストされたものでした。翔平から「何て言えばいいかな?初球、全力でマン振りしてくるわ!」と相談され、この言葉に決まりました。「ここは英語で言った方がインパクトがあるんじゃないか」と2人で決めました。

 選手たちは「有言実行だな」と初球安打に感心していて、けん制球でアウトになった時は「球宴でなんて見たことないよ」と盛り上がっていました。

 クラブハウスでは今年も「サイン攻め」。合計300個くらい書いていました。ロッカーはカブレラさん(タイガース)とスタントンさん(ヤンキース)らの間。カブレラさんは「お前、サイボーグだろ!体を触らしてみろ。何か入ってんじゃねーか」と言って、腕とか触って「あ、人間だった。機械は入ってなかった」と大笑い。かなり面白い人でした。

 バーランダーさん(アストロズ)は試合前に「一言だけ伝えたい」と、わざわざ翔平のロッカーまで来てくれました。「翔平のことは見ていて楽しい。開幕戦でリアル二刀流を初めて目の前で見て、物凄かった。これからも本当に頑張ってくれ。僕は君の大ファンだ」と。翔平は「いやいや、そんなことないですよ」と謙遜していましたが、感激していたと思います。

 ナ・リーグ勢ではプホルスさん(カージナルス)に「お前、(6月26日の)乱闘の時に逃げてただろ!」と僕がいじられました。久々に会えてうれしかったです。翔平も会見で「この先、何回でも選ばれたい」と話していたように、年に1度の貴重な機会。また来年も翔平が出られることを願っています。(エンゼルス通訳)

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2022年7月29日のニュース